ベテルの工場で労働災害が生じたときの保障はどうなっている?

 僕が、エホバの証人の兄弟・姉妹に知っておいてもらいたいと思うのは、ベテルの工場で働いたり、RBCの建設奉仕を行うときは、事故にあう可能性があるということです。たとえば、高所から転落したりですとか、機械に巻き込まれたりですとか、そのような事故にあう可能性があるということです。

 普通は工場で働く場合というのは、労働基準法というものがあって、その中には、労働災害が起こった場合の保障の条項があります。ですから、この法律によって、事故にあったときの、生活の保障、医療費の保証などをしてもらうことができます。

 けれども、僕の見るところによると、ものみの塔協会というのは、ベテルの工場で働く場合に、労働契約というのを、働く人とは結んでいないようです。その代わりにカトリック教会などで行われている従順と清貧の誓いというものを、働く人たちにさせているようです。

 これはどのような意味かといいますと、ボランティアによる聖職者とみなされるということで、労働基準法は適用されないということです。これは、働く人から見れば、非常に不利な契約であるということを知っておいてください。最低賃金をもらえなくても文句もいえませんし、事故があった場合も労災が適用されませんし、厚生年金のように年金が折半されるということもありません。

 この従順と清貧の誓いというのは、ものみの塔協会にとっては、非常に有利な内容ですが、ベテルで働く人にとって見れば、不利な契約であるということを知っておいてください。

 ですので、最低限ベテルに入ったり、RBCで建設奉仕をする前に、労働災害が起こった場合に、どのような保障がなされるのかという点を確認して、書面にしてもらうのが、お互いにとってよいと僕は思います。話あいで納得がいかなければ、工場や建設現場で働くのはやめたほうがいいと思いますよ。事故が起こってからでは遅いのです。

ベテルの工場やRBCの建設で働く場合は、労働災害が起こった場合の保障について確認して書面にしてもらおう

 きちんと意識していないと「安全には気をくばっています」という言葉で終わらせられてしまう可能性が高いです。「安全には気をくばる」のは当たり前です。労働災害が起こったときの保障について焦点を絞ってくださいね。