パワーハラスメントと人権侵害問題を考える

 エホバの証人の社会の中で大きな問題となっているふたつの問題は、長老、巡回監督、日本支部による会衆の成員へのパワーハラスメントと、排斥による忌避という人権侵害問題です。

 パワハラと人権侵害されて泣き寝入りしている仲間は、常にいるわけですから、一刻も早くこの問題は解決してあげたいです。パワハラによって、だれかをのけ者扱いにしたり、無視したりしている会衆は最悪の会衆です。

 けれども、エホバの証人の善良な兄弟・姉妹のほとんどの人は、自分が排斥されて標的にされるかもしれないという恐れや、将来の昇進に影響がでるという理由で、パワーハラスメントや人権侵害に、加害者として加担してしまいます。これは、とても大きな問題です。

 法務省の人権問題を扱っている方にはぜひ知っていただきたいのですが、ひとりの人を集会の中で、全員で無視するということが、日本中のエホバの証人の集会所で行われています。ぜひ、この問題に目を向けてほしいです。

 でも実際に、どのように解決していったらいいのでしょうか。ひとつ目は、ものみの塔協会と対等な関係を気づき上げることです。ものみの塔協会が強い権力を持っているからこのような強制的な力を発揮できます。だから、ものみの塔協会には、ぜひとも縮小してもらって、大きな権力をふるえないようになってもらったほうがいいと思います。それぞれの会衆と、ものみの塔協会が、対等な立場で話あいをできるための環境を整えることが必要です。

 二つ目は、法を利用するということです。物事が、法律違反に関わることであれば、それは、法廷の場所で解決することもできます。もしものみの塔協会が、話し合いに応じてくれなかったとしても、法廷には参加してもらうことができます。この場所で、公正な解決を図ることもできます。確定判決は絶大ですが、費用と時間がかかり、証拠集めが必要です。

 三つ目は、外部の機関を利用するということです。人権侵害問題であれば、法務省人権擁護委員が、相談を受け付けてくれています。

人権擁護委員

 人権侵害問題は、被害者の方だけにとってではなくって、これから被害を受けるかもしれない人にとっても感心があると思います。もし会衆内に、これは人権侵害ではないかと思えるようなことがあれば、気軽に相談してみるのもいいと思います。 

 もし会衆内で排斥されている人がいて、その人が全員から無視されているとしたら、人権侵害問題にかかわりますから、一度、匿名で人権擁護委員に報告して、調査してもらうということも、できるのではないでしょうか。利用できる外部機関をうまく活用しましょう。