服従の王権 天皇
僕は、歴史なども好きで、いろいろ本を読むのが好きだ。長い歴史を眺めてみると面白い観点も現れる。
天皇とは何かといえば、まぁ簡単にいうと、王様という意味だ。キングという意味だね。
しかし、天皇自体には、日本に対して、何の権限もない。それが、日本国憲法に書かれた天皇は日本国の象徴という意味だ。
天皇は、もともと明治以前はは、京都に住んでいた。自分の意思で、京都を離れたわけではなく、天皇は、東京につれてこられた。
また天皇家のもともとの宗教は、神仏混交の宗教だったのに、新しい神道こそが、日本の宗教だということで、天皇家が持つ宗教の意味合いは変えさせられた。
国家神道とは、簡単にいえば、天皇をキリストに見立てる宗教である。そうして、天皇の宗教は、現人神信仰に変質させられた。
天皇自体が、権力をにぎっていた期間は、日本の歴史を読んでいくと、とても少ない。
飛鳥時代を見れば、もともと天皇家は、日本の宗教を信仰していたはずなのに、外来仏教の影響を受けて、仏像や寺を建てるようになっていた。
江戸時代には「天皇の第一は学問だ」と、江戸幕府に定められて、過去の皇族に当たる人たちは、かなり貧乏になり、学問を教えることで、なんとか生計を立てていた。
江戸時代の末期には、徳川幕府打倒のために、薩摩藩と長州藩に、天皇は、担ぎ上げられていく。
端的にいうと、天皇は権力に服従することによって、自らの王権と子孫を存続させたということだ。天皇は、権力に逆らわなかったからこそ、王権とその名前を、現在まで存続させている。
権力に逆らうことは、滅びを意味するということを、天皇家は知っているのかも知れない。