JWブロードキャスティング5月 スティーブレットの話を検討する その1

 日本語でのJWブロードキャスティングが、始まりました。マイナスドライバーさんが、動画の内容を詳しく書き出してくれているので、話について、詳細に検討してみたいと思います。

 話が長いので、何回かにわけて書きます。

スティーブン・レットが熱く語る!|マイナスドライバー の本音を語るブログ

箴言の聖句によって寄付を正当化する

 まずは、箴言の聖句と、その内容についての解説が語られます。

・(箴言3:9)
・初物を捧げる→最初の実り、その年の収穫が多いか少ないかわからない
時に捧げられたもの。収穫の終わりに余ったものを捧げるのではない。
季節の初めの1番良い物という意味です。
・「順番だけでなく、品質においても第一のもの」を捧げるべきだ。
・それによって、私たちはエホバへの感謝や敬意を示せるのだ。

 箴言の聖句自体は次のようになっています。

あなたの貴重なものと、あなたのすべての産物の初物とをもってエホバを敬え。
(箴言 3:9)

 聖句の解説については、問題はないのですが、エホバの証人が、注意しなければならないのは、これらの聖句を、どのように適用させようとしているかということです。

 実際、この話が続いていきますが、エホバへの初物をささげる話ではなくって、組織へ寄付を行う話へと、流れていきます。

 つまり、話し手は、聖書の内容は、どうでもよいのです。最初に「寄付を募りたいという望み」が存在して、それに都合のよい聖書の言葉を抜き出してきています。

 聖書は、神の目に貴重なものを捧げよとなっているのに、実際に、話し手が行っていることは、神の言葉を、人間の欲望のために、利用することです。

 資産家ものみの塔協会存続のために、会衆の小さな兄弟・姉妹から、さらに寄付を巻き上げようという行為は、神への感謝や敬意を示すことになるでしょうか。

 もし寄付をしたとしても、寄付は、エホバのもとへは行きません。寄付は、決してエホバのもとへはいきません。

 寄付をしても、お金が、貧しい会衆から、資産をたくさん持っているものみの塔協会に移動するだけです。

 よく考えてみましょう。会衆はいくらの資産を持っていますか。ものみの塔協会は、いくらの資産を持っていますか。その資産は、会衆の何倍ですか。

 お金を、貧しい人たちから、お金持ちに移すことは、神の目にかなったことですか。神は、公正な方なのです。

 たくさんの言葉や、賛辞や、美しい音楽や映像に惑わされなければ、お金が、貧しいほうから、お金持ちのほうへ、移動しているという現実が、はっきり見えると思います。

 もし、神の公正を考慮して、この聖句を適用とするならば、ものみの塔協会が、初物を、会衆に捧げるべきなのです。

 協会が行っていることは、ただただ一方的に会衆に負担や犠牲を求めることだけです。協会から会衆の方向にお金が流れたことは、今の今まで一度もないのです。

 自分たちの身を削らずに、一方的に会衆に負担を求める態度。その姿勢は、批判されるべきものです。