等身大の自分を眺める

自分自身を大きく見せたがる人がいる。


仕事ができないのに、できるふりをする。

自分ができないのに、人ができないことを責める。

人の手柄(てがら)を、自分の手柄として横取りする。

自分の苦しさを、世の中のせいばかりにして、自分について考えることがない。


与えることではなく、奪(うば)うことばかり考えている。

高めることではなく、見下げることばかりを考えている。

見せかけをして、人をだますようなことばかりをする。

こういう人は、とても見苦しいなぁ。


世の中には魔(ま)の力が働いている。自分を大きくみせたくなるように誘(さそ)われる。

けれども、自分を大きく見せても、自分がその器(うつわ)でなければ、時間がたてば、倒れてしまう。

それを知っておけば、自分の身を守れる。


分(ぶん)を知ること、これ大事なり。