バビロンの王の手にあなたは渡されます

 聖書の中にはエレミヤというエホバの預言者が登場します。バビロンの王ネブガドネザルがエルサレルを包囲して破壊して、イスラエル人をバビロンへ捕囚していきますが、この時代を生きた預言者です。エレミヤはエレミヤ書の著者であり、西暦紀元前647年から580年のことが扱われています。

 エレミヤに与えられた主要な任務は、エルサレムの滅びをイスラエル人に伝えることでした。わたしたちエホバの証人は、「神の王国が到来するという良いたより」と「邪悪なものは最終的には滅ぼされるという滅びの音信」を両方とも伝えます。

 この両方は聖書に実際に書かれていることで、両方を伝えるという勤めがあります。終わりの日にあっては、エホバのもとに非難するということが最善の選択肢だと考えています。

 エレミヤはヒゼキヤという王様の質問にこのように答えます。

「エホバからのお言葉があるか」。これに対してエレミヤは言った。「確かにあります!」そして、さらに言った、「バビロンの王の手にあなたは渡されます!」
(新世界訳聖書 エレミヤ37章17節)

 エレミヤはエホバの言葉を率直にヒゼキヤ王に伝えます。あなたは捕らえられ、連れて行かれるだろう、そしてエルサレムは滅ぼされるということを伝えます。

 エレミヤは熱心で活発に宣べ伝えた預言者の一人です。悪いことを言いふらしているという理由で虐待を受けたりしても、神の真実の言葉を伝えることをやめませんでした。このような勇気は大きな励みになります。