父とわたしに信仰を働かせなさい

 エホバの証人は、エホバの存在とイエスの存在を両方とも認める立場です。イエスは聖書中である意味で主や神と呼ばれることはっても、創造者であるエホバとは別個の存在です。福音書を読むとイエス自身が、自分と創造者である神を区別していることが、たくさんの箇所で読みとることができます。

 以下の部分はイエス自信が、自分と神とを区別している部分。

神に信仰を働かせ、またわたしにも信仰を働かせなさい。
(新世界訳聖書 ヨハネ14章1節)

 イエスは聖書中で何回も、わたしと父の両方に信仰を働かせなさいといいます。父を知ることは、自分を通してでなければ決してできないといいます。イエスは長い間エホバと暮らしてきましたから、エホバの愛し方を一番知っているのはイエスです。

 神をどのように愛すればよいかということを知るためには、聖書を読んでイエスがエホバに示した愛をお手本にする必要があります。

 イエスのお手本に倣わないと、わたしたちはエホバに対して間違った崇拝の方式を行ってしまう危険に陥りかねません。

 もしエホバだけに信仰を働かせるならば、その信仰は決してエホバに到達しません。エホバに本当の意味で信仰を働かせるためには、み子にも信仰を働かせる必要があります。

 わたしたちは祈りの中で「イエスを通して」という言葉を含めますが、しっかりと聖書を読んでイエスのいったことの意味を理解しておかないと、形だけのものになってしまいがちになります。