無価値な神々を作ってはならない

 エホバの証人は偶像を礼拝しないことで知られています。たとえば、仏像に手を合わせたり、神社で神を拝んだりはしません。これが地元の習慣とすれ違いを引き起こして、親族が反発を感じたりすることもあります。

 特に日本においては、いろいろな神々への崇拝行為が日常的に見られるので、エホバの証人のように唯一の神を崇拝するという見方について理解することを難しく思われることでしょう。

 でもたとえば結婚ということについて考えてみてください。ひとりの男性とひとりの女性が結婚の誓いをします。夫は妻を愛し、妻は夫を愛します。つまりひとりの人を愛するということです。結婚した後に他の異性を愛するとするならば、結婚関係は悪い方向へと傾いていってしまいます。

 これと同様にエホバへの献身というもの、エホバの証人にとっては、エホバという神だけを愛するという意味になります。他の神々ではなく、エホバへの愛の表明です。

 そうしてエホバ神自身がこういっておられます。

あなた方は自分のために無価値な神々を作ってはならない。自分のために彫刻像や聖柱を立ててはならない。
(新世界訳聖書 レビ記26章1節)

 これはヘブライ語聖書(旧約聖書)のレビ記という書物の中でエホバがイスラエル国民に対して語った言葉です。つまり人間の手によって創造された物を崇拝するのではなく、すべてのものの創造者である神を崇拝しなさいということを言っています。

 よく「ご神木」に手を合わせるというようなことを日本人は行いますが、聖書の基準で考えると、木を拝むのではなくて、木を創造された方、その源である方を賛美しなさいということになります。
 
 わたしたちは最初にすべてのものを造られた方を忘れてしまっています。それで、エホバの証人はすべてのものの創造者であるエホバ神について、聖書からぜひ学んでほしいと思っています。そして実際に神がいるということもぜひ知ってもらいたいと思っています。