勇気を出し、強くありなさい

 勇気を出して何かを行うということがあります。何かをしようと思うときには、普段どおりのままでは前に進めないということがあります。そんなときは、不安を抱きながらも、勇気を出して前に進むしかありません。

 たとえば、初めて何かの仕事を任されるとき、不安になることがあるかもしれません。自分にできないかもしれないですとか、他の人はどんな目でみるだろうかですとか、とても恥ずかしいとか、そんな気持ちを抱きがちです。

 また間違ったことを行いたくないと思う場合も勇気が必要です。クラスメートが同僚が悪ふざけをして遊んでいた場合に、同じことをするように誘われた場合はどうでしょうか。

 それを行わないと仲間はずれにされそうな場合はどうでしょうか。何かを盗んだことの話を楽しそうにしていた場合はどうでしょうか。

 断るためには勇気が必要です。間違ったことを行わないためには勇気が必要です。勇気を奮い起こして、自分の選択を行っていく必要があります。

 わたしたちはどこにその勇気を願い求めますか。どこに祈り求めることができますか。聖書には、すべてのものの創造者であり、とても力の強い方である神エホバに勇気を祈り求めることができるということを教えています。

 エホバはわたしたちをこんな言葉で励ましておられます。

 わたしはあなたに命じなかっただろうか。勇気を出し、強くありなさい。うろたえたり、おびえたりしてはならない。あなたがどこに行こうとも、あなたの神エホバが共にいるからである。
(新世界訳聖書 ヨシュア記 1章9節)

 これはヨシュア記と呼ばれる書物に書かれたエホバの言葉です。ヨシュアが約束の地であるカナンの地に向かうときに、ヨシュアを励ました言葉です。ヨシュアも神のご意志を行うときに、たくさんの困難に遭遇しましたが、エホバが共におられたので、その目的を達成することができました。

 聖書は古い書物ですが、わたしたちを励ます言葉がたくさん記されています。勇気も聖書を読むことで得られるもののひとつです。私たちエホバの証人は、日々聖書の言葉から勇気や励ましを得ています。

 またエホバの証人だけのものではなく、聖書はすべての人のための書物でもあります。