神の友になるには

 友達という言葉を聞いてどの様なイメージを思い浮かべますか。かけがえのないもの、強い信頼関係、身近で親しみやすいというイメージを抱く人が多いと思います。

 また生涯にわたる友達はとても大切な宝物ではないでしょうか。助けてあげたり、助けてもらったりして、友情は強いものになります。

 聖書の中には神の友になったといわれている人物がいます。それは生涯をエホバと共に歩んだアブラハムという人です。

 そして、「アブラハムはエホバに信仰を置き、彼に対してそれは義とみなされた」と述べる成句が成就され、彼は「エホバの友」と呼ばれるようになりました。
(新世界訳聖書 ヤコブの手紙2章23節)

 アブラハムという人物はヘブライ語聖書(旧約聖書)に登場します。もともと経済的に豊かな都市ウルに住んでいましたが、「約束の地に向かいなさい、わたしはそこであなたの子孫をたくさんにして祝福する」というエホバの言葉を信じてウルの地を離れました。

 旅の間は、他の民族がいる土地に外国人居留者として生活を続けました。そこでの生活は大変だったに違いありませんが、エホバを信じて共に歩みました。

 ヤコブアブラハムがエホバに信仰を働かせたので、その結果義とみなされ、エホバの友と呼ばれるようになったと記述しています。

 つまり、アブラハムはエホバを信頼したということです。この信頼がエホバとの友情関係を育んだのだといえるでしょう。

 アブラハムだけではなくわたしたちも神との友情関係を築くことができます。創造者であり、力のある方であるエホバが友達になってくれるというのは本当に心強いことです。どんな困難でも乗り越えていくためのエホバの支えを得ることができます。

 わたしたちもここから、神との親密な友情関係を築くためのヒントを得ることができます。ポイントはエホバに信仰を働かせるというところです。エホバの友になるためには、エホバへの信頼を強める必要があります。そうすれば、エホバのほうもあなたを信頼してくれるでしょう。

 神と強く結びついた信頼関係は一生涯の宝になると思います。