善をもって悪を征服していく
もし誰かから自分の気にしていることを言われたり、いやなことを言われたりしたら、とてもいやな気持ちになります。
またエホバの証人であれば、聖書には書いていないことをまるで聖書の教えのようにいったり、聖書では薦められていない態度をとる人に対して、苦々しい気持ちを抱くということもあるかもしれません。
胸が苦しくなったり、怒りがこみ上げてきたり、むなしい気持ちになったり、反抗したいという思いに駆られてしまうこともあることでしょう。どうすることもできないという絶望感が満ちてくるかもしれません。
だれもが少なからずそのような気持ちを抱きます。
こんな気持ちがこみ上げてきたときはどうすればよいと思いますか。そのヒントは聖書の言葉にあります。
悪に征服されてはなりません。むしろ,善をもって悪を征服してゆきなさい。
(新世界訳聖書 コリント人への第一の手紙12章21節)
こみ上げてきた感情をそのままにしておくと、サタンがやってきてあなたの心をむさぼり食ってしまいます。心を悪に征服されてしまいます。
そんなときこそ、善をもって悪に対処していくことが必要です。
感情がたかぶっているときは議論しない
自分が心がけているのは、感情が高ぶっているときは議論しないということです。強く言われたら強く言い返したくなりますね。でも言い返したりせず、まずこらえようと考えます。
まったく話し合いをしないというわけではないです。自分の感情がうまく調整できないときに話をしても、うまくいかないので、いったんこらえて準備を整えるのがよいと思っています。
その人の悪口をいわない
その人に対して、悪く思ったり、愚痴を言いたくなったりします。どうして気持ちをわかってくれないのか、理不尽な人だとかです。
でも反対に考えるようにしています。
「どうしたらうまくいくだろうか。どうしたらうまく話し合えるだろうか。その人ももしかしたら、悪いことをしたと思っているかもしれないので、もう少し待ってみるのはどうだろう。」
悪い感情をほうっておくよりは、積極的な見方を持ったほうがお互いにうまくいくことが多いです。
祈る
その人のために祈りましょう。祈りの中で、その人のことを含めることが大切だと思います。相手が自分の話を聞いてくれないと思ったときは、エホバにお祈りしてみましょう。
祈りはこんなときに何の役にも立たないのではないのか考えてしまいますか。
いいえ、エホバ神は、求めるものすべての祈りを聞いておられます。もし誠実にその人との関係を改善したいということをエホバに打ち明けるなら、エホバは願いを聞き入れて、その人の気持ちを動かしてくれます。
神はご意志にそうことであれば必ず聞いてくださるのだという強い確信を抱きましょう。仲間とうまくやっていくことは、エホバが切に望んでいることなので、必ず聞いてくださいます。
よい行いを続けてゆく
孤立している人はいませんか。声をかけてみましょう。同年代でも年齢が離れていても大丈夫。
同じように悩んでいる人はいませんか。誠実に耳を傾けてみましょう。
何か手伝えることはありませんか。もし何か協力できることがあるなら、手伝ってあげましょう。気持ちを切り替えるのにも役に立ちます。
相手が母親の場合は、お皿を洗うのを手伝ってあげたり、夕飯の支度を手伝ったり、肩をもんであげたりするのがよいかもしれません。リラックスした気持ちで、話合いをすることができるかもしれませんね。