調和してエホバの神殿を築き上げる
エホバ神は、僕たちエホバの証人が一致して働くということを望んでおられます。聖書でいう一致とは何でしょうか。
聖書の教えで大切な点は、調和して一致を生み出すということです。聖書でいう一致は、画一性とは反対のものです。
学生時代にスポーツをやっていた方であれば、試合に勝つためにチームメイトとの一致を大切にしたのではないでしょうか。チームプレーが勝敗を分けます。ばらばらでは、うまく動くことができません。
バレーボールを例に挙げれば、サーブを受ける人、トスを上げる人、アタックを打つ選手がいます。
異なる役割を持ったそれぞれの選手が協調して試合を運んでいきます。サーブを受ける人は、トスを上げる人がトスを上げやすいように、レシーブをします。
トスを上げる人は、アタッカーがアタックしやすいようにボールをあげます。自分のためではなくて、チームメイトが動きやすいようにと考えて、ボールを動かします。
僕たちエホバの証人の活動もこれにとてもよく似ています。バレーボールにおいては、目的は試合に勝つことでしたが、僕たちの場合は、たくさんの人にエホバ神を知ってもらうことです。
エホバ神はみ子であるイエスを通して、ご自分の民をひとつに結び合わせるという目的を持っておられます。会衆にはさまざまな個性を持った兄弟姉妹がおられます。
ある人は宣教活動に熱心です。ある人はとても優しいです。ある人は上手に話します。ある人は几帳面で、細かい仕事を上手にこなしてくれます。ある人はとても元気でいつも喜んでいます。
個性がばらばらに働いて反発を生み出すのではなくて、イエスによって結び合わされ、協調して会衆を築き上げていきます。
聖書ではこんな言葉で紹介されています。
彼と結びあって建物全体は調和よく組み合わされ,エホバのための聖なる神殿に成長してゆきます。彼と結びあってあなた方も共に築き上げられ,神が霊によって住まれる所となってゆくのです。
(新世界訳聖書 エフェソス人への手紙2章21,22節)
さまざまな個性が築き上げる形で協調して働くことで、一致が生み出されていきます。
だから、聖書でいう一致は、個性を押さえつけるような苦しいものではなくて、個性を仲間のために用いる建設的なものです。