マルタはイエスを食事に招待する

 イエスは宣教期間中に、いろいろな場所で食事の機会を持ちます。イエスには、ラザロ、マルタ、マリアという愛情を注いでいた友がいます。

 ラザロ、マルタ、マリアというのは、実際の兄弟です。ラザロは男性、マルタとマリアは女性です。

 イエスの宣教の3年目のことでしたが、マルタはイエスを食事に招待します。イエスは、マルタの家に入り、食事をするために横になりました。イエスは弟子や友と共に食事をするのが好きだったようです。

 マルタはイエスに、どんな食事を提供しようか非常に思い悩んでいます。楽しい食事の招待のはずでしたが、いろいろな用事に気を遣ってしまい、取り乱すくらいにまでなってしまっていました。

 一方マリアはイエスのそばにいて、イエスの言葉にずっと耳を傾けていました。食べ物をひとつだけ選んでイエスのもとに持ってきたようです。

 イエスはどんな反応を示されたでしょうか。イエスはマルタにこんなことをいわれました。

 マルタ、マルタ、あなたは多くのことを思い煩って気を乱しています。ですが、必要なものはわずかなもの、というより一つだけです。
(新世界訳聖書 ルカによる書10章41,42節)

 皆さんは誰かを食事に招待するときは、マルタとマリアのどちらに似ているでしょうか。マルタのように、あの兄弟のためには、豪華な食事を準備しなくちゃと考えてしまうでしょうか。また体裁に必要以上にこだわってしまうでしょうか。

 それとも、マリアのように、食事の準備はほどほどに簡単なものにして、良い会話を楽しむことに注意を向けることができるでしょうか。

 イエスが言われたことは、兄弟・姉妹を食事に招待するときの参考になるかもしれませんね。シンプルな食事でも十分楽しめること、これは僕がエホバの証人のとてもよいと思っているところのひとつです。