エホバの言葉はわたしの骨の中に閉じ込められた燃える火のようになりました

 聖書中にはエレミヤという人がでてきます。エレミヤはエホバの預言者で、エルサレムの滅びを述べ伝えるようにと、エホバから任命を受けました。

 エルサレムというのは、イスラエル国民にとっては、エホバの崇拝の場所で、首都に当たります。崇拝の中心地で、首都でもあるということを考えると、その滅びを述べ伝えるという役割はとても大変なものだったに違いありません。

 実際エレミヤは、エルサレムの滅びを預言したために、みんなの笑いものとなってしまいました。みんなにあざけられ、ひどい扱いをたくさん受けました。

 エレミヤは僕たちと同じ普通の人でした。辛い思いをしたときにこんなことを考えます。

 「エホバのことは語り告げないようにしよう」「もうエホバの名前によって何も話さないことにしよう」

 自分がエホバの証人であるということで、何か辛い思いをしていますか。時にはもう逃げ出したいと思うこともあります。

 でもエレミヤは、語り続けることをやめることはしませんでした。神の言葉は正しいものだと確信していて、自分の心の中でとても強いものになっていたので、エレミヤは困難に耐えながら、エホバの言葉を語り続けました。

 ですが、それ(神の言葉)はわたしの心の中にあって、わたしの骨の中に閉じ込められた燃える火のようになりました。わたしは抑えるのに疲れ、[それに耐える]ことができませんでした。
(新世界訳聖書 エレミヤ書20章9節)

 神の言葉を語るまいと決心したとたん、神の言葉は胸の中で火のようになって、抑え込むのに疲れてしまいました。

 エレミヤは、エホバの言葉を託されました。そして、エルサレムの滅びを述べ伝えて、エルサレムは本当に滅びにいたりました。エレミヤは神の言葉に信仰を働かせ、そして実際に神の言葉は成就しました。神の言葉は必ず果たされるからです。

 エレミヤは、エルサレムの滅びと回復を預言しました。僕たちもこの時代のエレミヤと同じように、「世の終わり」と「新しい世の始まり」を全地で述べ伝えています。

 エレミヤが示した熱心さや勇気は僕たちをとても励ますのではないでしょうか。聖書全体は有益なものなので、聖書中の登場人物の活動を調べてみると、励みを得ることができます。