上位の権威はクリスチャンにとっては神の奉仕者

 僕たちエホバの証人は、集会や奉仕活動に参加していますが、半分以上の時間は、普通のお仕事をして生活しています。自分の生活や家族の生活を仕事をして支えながら、伝道活動にも取り組んでいます。

 ほとんどのエホバの証人は、会社に雇用してもらって、そこからお給料をもらって、その収入で生活しています。僕たちに偏見を持たないで、雇ってくださっている経営者の方には本当に感謝しています。

 エホバの証人は、仕事に関しては、愚痴をこぼさず、きっちりと働く方が多いので、ぜひエホバの証人の人が、面接に来たときには、よろしくお願い致します。

 警察の方にも日々お世話になっています。奉仕中に危険なことがあったときには、電話をかけて助けにきてもらっています。治安を守るために働いている方には、とても感謝です。

 日本を代表して政治を行っていてくださる政治家の皆さん。僕たちは、その働きに感謝しています。生活を支えるための、水や道路、電気、郵便などのインフラ設備を、長い間にわたって、企業と共同しながら、作ってくださいました。

 僕たちは、それをとても便利に使っています。

 実際に聖書では上位の権威に対してどのように接するべきと書いてあるでしょうか。僕らにとっては、神の王国が一番なので、それ以外の権威は見下げてもよいと書いてあるでしょうか。

 聖書にはこうあります。

 存在する権威は神によってその相対的な地位に据えられているのです。したがって、権威に敵対する者は、神の取り決めに逆らう立場を取っていることになります。… それ(権威)は、あなたの益のための神の奉仕者だからです。
(新世界訳聖書 ローマ人への手紙13章2節)

 ここでは、世の権威が、神の奉仕者と呼ばれていることに注目してみたください。神の奉仕者である人たちに対して、僕らが邪険に当たるとすれば、エホバはどう思われるでしょうか。反対に、エホバに対してするように親切に接したいと思うはずです。

 エホバは人を見下げる態度をとても嫌われます。エホバは「自分を高めるものを低くされ、低めるものを高められる」からです。

 ですので「自分たちエホバの証人は正しい人」で「世の中の人は間違った人」という見方をするのではなくて、すべての人に良いことを行ってゆきたいと思います。

 先ほどの聖句の続きにはこうあります。

 善を行ってゆきなさい。そうすれば、それ(権威)から賞賛を受けるでしょう。
(新世界訳聖書 ローマ人への手紙13章3節)