正確な知識と十分な識別力を持って判断する

 僕たちが聖書を学んで知っているように、サタンはとても巧みな方法で、クリスチャン会衆内の人々に影響を与えてきます。

 サタンは人間の不完全な傾向をよく観察して、神の愛から引き離すための知恵を兄弟・姉妹の間に忍び込ませてきます。

 僕たちはサタンが巧みな策略者であるということを知っているので、惑わされないように十分に注意を払っておくことができます。

 ひとつ注意したいのは、聖書に根拠がないし、出版物のどこでも書かれていないうわさ話です。

 たとえばこんなうわさ話があります。「隠れて罪を犯しているとバプテスマのときに沈まない」というものです。また「バプテスマを受ける前には、必ずサタンからの試練がある」というものです。

 僕は何人かの兄弟・姉妹が口にしているのを実際に聞いた事があるので、エホバの証人の社会の中にかなりこの話が広まっているように感じました。

 また「テレビはサタンの道具、インターネットはサタンの道具、インターフォンはサタンの道具」なんていうサタンの道具シリーズや、「その人の限界になるまでエホバは助けに加わらない」という、エホバ限界まで助けない説など、聖書に根拠がないと思える話をちらほらと聞きます。

 聖書はどんなことを勧めているでしょうか。それは、正確な知識を得るように努めることと、十分な識別力を働かせることです。

そして,わたしはこう祈り続けています。あなた方の愛が,正確な知識と十分な識別力に伴っていよいよ満ちあふれるようにと。
(新世界訳聖書 フィリピ人への手紙1章9節)

 信頼できる兄弟・姉妹から聞いた話は特に正しいと思ってしまう傾向があるのですが、本当にそれが妥当かどうかは聖書や出版物から判断する必要があります。

 僕の書いてあることもそのまま信じてはだめで、聖書や出版物を見たり思い返したりしながら、読んでみてくださいね。

 きちんと注意していないと根拠のないうわさ話が、学校の七不思議のようにクリスチャン会衆内に広がってしまいます。

 もし気づいたなら自分のところでストップさせましょう。エホバに祈ってそれが広まらないように手伝ってもらうこともできます。