ベテルの生活習慣

 ひとことでいってしまうと、ベテルの生活習慣というのは変なものだ。そこには異常な潔癖がある。

 個人的が清潔好きだったり、そうでなかったりするのは、何の問題もない。それは好みの問題だからだ。

 でもベテルという場所は、全員に潔癖を求める。ベテルの生活習慣というのは、僕たち日本人の生活習慣とかかけ離れている。

 そして悪いことに、それが模範的だと教えられる。また潔癖であることの美を誇る。ベテルでは潔癖ではない人は、模範的ではない人だ。ベテルにふさわしくない人。また笑顔で仕事をしない人は、ベテルの印象を悪くする模範的ではない人だ。

 そういう人たちは忠告の対象になる。

 ベテルで働くというのはエホバの証人では、ひとつのステータスにになる。輝かしいステータス。ベテルで働く人は、人から誉れを受ける。

 エホバの証人としてひとつの推薦される生き方、世の中で普通の仕事をするよりに立派な生き方。エホバの証人の中でのエリート的地位。

 ベテルで働いていれば、人脈もできるし、巡回監督にも地域監督にもなりやすい。そのような地位。

 ベテルで長く働いている人たちは、たぶんベテルの生活感が、現在の日本の生活感とかけ離れているということに気づいていないか、まったくかけ離れていることを誇りとしている風がある。

 ベテルは普通の印刷工場に戻ったほうがよいと思う。単なる印刷工場。それ以上でもそれ以下でもないものに、戻ったほうがよいと思う。今は人からの誉れが与えられ過ぎている。

 生活習慣も日本人になじむ生活習慣に戻したほうがいいと思う。兄弟たちが業を誇らないようにしてあげたほうがよいと思う。異常な潔癖癖を全員に求めることは、よいことではないよ。