内部を改善することはなぜ必要か

 僕は内部の改善を急いで行わないといけないと思っています。いくらjw.orgを紹介したとしても、エホバの証人になろうという人は、インターネットでそれ以外の情報も比較して、よく考えると思うからです。インターネットでサイトを調べることができる人は、他の情報も見ます。「一つ星」のレストランには行きたいとは思わないでしょう。

 今までのものみの塔協会の方針は「表面をきれいにする」ということばかりに力が向いていたように思えます。Webサイトで、エホバの証人をよく見せるような記事の書き方をしています。配布用のものみの塔や目ざめよの語り口調は、よりマイルドになってきました。

 けれども、内部を改善しないで表面だけをよく見せる記事ばかりを書いていると、そこにはどうしても矛盾や見せかけが生じます。インターネットでは、多くの人が記事を見て、その是非を検討するということが行われるので、中途半端な見せかけは、見破られてしまって、反対に反感や怒りを引き起こすものとなってしまいます。

 ですから、「表面をきれいにする」のではなくて「内部を改善して、自然と表面がきれいなるよう」にするほうが、長期的に見ればずっとよい方法です。

 「表は羊、でも裏はおおかみ」という状態になるよりも「内側を清めることによって外側を清くする」「はいという言葉で、はいを意味する」という聖書の指針にそうのがよいと思います。

 今までは「組織については悪いことを言わないように」と教えられてきました。でも僕は反対のことを提案します。それは「内部を改善しましょう」ということです。そうしていけば自然と、自分たちについて悪いことを言いたくなる感情は少なくなると思います。

 僕は、内部を改善するための方法を、紹介していきたいと思います。もちろん大げさで反抗的な方法ではなくて、聖書の指針にそった方法です。またこつこつとした小さな方法です。目標は「普通のことが普通にできるようになること」です。

 たとえば、ブログをきがねなく書けるようになること、小さな意見の相違で会衆から排除させられないこと、兄弟どうして正直な気持ちで議論や話し合いができること、罪を犯した兄弟を集団で無視しないこと、命がかかっている事柄に対して輸血の決定をした兄弟を許すこと、熱を出してしまったときに集会をきがねなく休めること、開拓奉仕をしていない兄弟が後ろめたい思いをしないですむこと、集会で若い兄弟と若い姉妹が遠慮なく話せること、自由に恋愛ができること、子どもたちが守られること、人を汚れた目で見ないこと、兄弟を脅さないこと、などです。

 僕は、なにか大それたことを言っているでしょうか。いえ、これは普通のことです。普通のことが普通にできないという現状を何とか改善したいです。そのためには、ひとりひとりの兄弟・姉妹の小さな努力がやはり必要だと感じます。無理せずに、できる範囲で、多くの兄弟・姉妹が小さな努力を続ければ、次第に改善されていくように思います。

 0 × 10000 は 0 ですけれど、1 × 10000 は 10000 です。少しの勇気と行動があれば、大きな力になる気がします。