ものみの塔協会の輸血に対する対応が緩和してきている

 ものみの塔協会の輸血に対する対応が近年緩和してきているとのことです。

子供に対する輸血が必要な時・・・カナダでの取り組み(ニュースの中のJW)

カナダではHLC(医療機関連絡委員会)の関与のもと、いくつかの病院で「了解の書面」(LETTER OF UNDERSTANDING)という書式が作られ、それが効果を挙げているというニュースが掲載されました。その書式には、「医師団はエホバの証人が輸血を望まないことを理解しており、出来る限り輸血を必要としない治療を行いますが、命に関わる緊急の場合には法に従った治療を行ない、それには輸血も含まれます」と書かれており、親は、そのことに対して同意ではなく、理解したという意味でサインをするようになっています。

 カナダでは、子どもが緊急に輸血が必要になった場合は、輸血がなされますが、ここでポイントなのは、HLCが関与して作成された「了解の書面」に親がサインをするということです。

 転換点は2007年ごろのようです。ものみの塔協会は、子どもたちへの輸血拒否の立場に対して、裁判で負けました。

彼によると、転換点は2007年に訪れたようだ。バンクーバーの病院で児童福祉官が、エホバの証人の夫婦に生まれた6つ子のうちの何人を確保し、それゆえに医者は子供たちに輸血をすることが出来た。ものみの塔協会は裁判を起こして争ったが敗訴した。そしてこれは広く人々の知るところとなった。

 これはとても重要な部分だと思います。なぜならば、ものみの塔協会は、輸血に関して、裁判に負ければ、譲歩するという前例になるからです。

こうした書面は本当に協会により認められているのかという疑問が生じますが、「生命倫理に関するアメリカン・ジャーナル誌」2012年11月号によると、ある証人の両親が医療上必要な輸血に同意することを拒否した時、協会によって任命された地元のHLCのメンバーたちが、児童保護機関によって一時的に親権を取り上げられることを避けるため、こうした了解の書面の一つにサインするように薦めたケースがあるとのことです。

 親が子どもに対する輸血に同意することを拒否しようとしたときに、HLCのメンバーが、書面にサインするようにケースがあったのだそうです。

 輸血を受けた女の子に対する支部委員の兄弟の対応が書いてありました。

エホバの証人ニュージーランド支部委員モンティ・ガワは、ニュージーランド・ヘラルド紙のインタビューに対して「この女の子が輸血を受けたとしても、彼女は引き続き心から愛する家族の一員です。私たちの彼女に対する態度は決して変わりません」と述べて、だれも排斥されたりしないことを認めています。

 「この女の子が輸血を受けたとしても、彼女は引き続き心から愛する家族の一員です」と言ったそうです。「輸血を受けたとしても、愛する家族の一員」という言葉は、よい言葉ですね。

 子どもたちに対する輸血に関する否定的な会話がでたときは、協会の支部委員が示した愛ある態度について紹介すると、話はよい方向に動くかもしれませんね。

 このことについて、まだ知らない兄弟・姉妹も多いと思うので、多くの兄弟・姉妹が知ることができればと思います。