わたしたちはカトリックのような宗教組織ですとものみの塔協会の弁護士が法廷で言う

 ものみの塔協会がかかわる裁判にメロンパーク王国会館のっとり事件というものがあるようです。ものみの塔協会が被告で、会衆の元長老が原告です。どちらが正しいかということはさておいておいて、ものみの塔協会が、法廷でどのように振舞うのかということが、よくわかる裁判になっています。
 

ものみの塔の調整者、弁護士カルビン・ラウズ (Calvin Rouse) は、口頭陳述で、
わたしはニューヨークのブルックリンから来た国内のエホバの証人の組織の総協議会 (general council) の者です。通常わたしはここには来ませんが、これ(メンローパーク王国会館)は我々のアメリカの3万の会衆のひとつです。「私たちは、丁度カトリック教会のように組織された、階級的な宗教です。」
と宣言しており、それが法廷記録に書かれています。
(メンローパーク王国会館乗っ取り事件 2013年01月21日の投稿より)

 法的記録には「私たちは、丁度カトリック教会のように組織された、階級的な宗教です。」とものみの塔協会の弁護士が言ったということが書かれているようです。

 法廷では、僕たちが公開講演で聞く話しとまったく反対のことを、ものみの塔協会は主張しています。

統治体は長老たちに対しては、キリスト教世界は大いなるバビロンと呼ぶように言う

 統治体は長老たちに対しては「キリスト教世界は大いなるバビロン」であって、偽りの宗教帝国の一部と教えます。また長老は聴衆にそのように語ります。聞きなれないキリスト教世界という言葉は、カトリック教会とプロテスタント教会を指してもちいられます。

 なぜ統治体はこのようなスタンスを取るのでしょうか。それは、キリスト教世界という敵を作り上げることで、自分たちは選ばれた神の民という選民意識を、エホバの証人の兄弟・姉妹に植え付けたいからです。自分たちはキリスト教世界のクリスチャンと異なって素晴らしい、世のものではないので素晴らしいという意識を植えたいからです。

 そして、終着駅は、ものみの塔教会への賛美ですので、気をつけないといけません。

エホバの証人の兄弟・姉妹は(キリスト教世界と違って)素晴らしい

エホバの証人の兄弟・姉妹は素晴らしい

エホバの証人の兄弟・姉妹(組織の仲間たち)は素晴らしい

組織は素晴らしい

組織(ものみの塔教会)は素晴らしい

ものみの塔教会は素晴らしい

 ものみの塔協会は、上から下に向かって、少しづつ誘導していきますので、注意しないといけません。

法廷では自分のことを「カトリック教会のように組織された、階級的な宗教です。」と言う

 さてものみの塔教会は、法廷においては、僕たちが耳にするのとまったく反対の言葉を語るようです。自分たちを「カトリック教会のように組織された、階級的な宗教です。」といいます。

 なぜこんなことをいうのでしょうか。それはきちんと理由があります。実はアメリカ社会というのは、カトリック教会が非常に守られるような社会の仕組みになっています。教会特権というのが存在しているそうです。アメリカ合衆国政府は、教会の支配には干渉できない憲法上の制限があり、政教不干渉条約のようなものがあるようです。

 ですから法廷での闘争では、ものみの塔教会は、この宗教特権を利用して、裁判を回避しようとします。それで自分たちがカトリックのようだという主張が、裁判に負けないための手段になるなら、ものみの塔協会は、会衆で教えていることとまったく反対のことも語るということです。

 「世を用いるもののようであってはなりません」と教えている人たちが、どうしてこれほどまでに世を用いているのでしょうか。うそつきや二枚舌、ふたごころが、ものみの塔協会の特徴になってしまっています。「わたしたちは世のものではありません」と教えている人たちが、どうしてこれほど世のものなのでしょうか。

 どうして真実を明らかにすることより、自分の金銭的な利益を守ることを好むのでしょうか。イエスは「真実な者は光の中にでてくる」と言われました。真実な人は、明らかになっても何も責められることがないので、進んで光の中に行くことができます。

 反対に偽り者は、つまり蛇の子は、光の使いのように見せかけるだけで、光の元にはでてきません。真実が明らかになると実際は闇であることが、ばれてしまうからです。後ろめたいことをする人は、隠す傾向があります。

 僕は法律部門にいる兄弟たちに呼びかけます。どうか、ものみの塔協会の財産や権益を守るのではなくて、真実を明らかにすることによって、神を崇拝しませんか。