ソロモンの歌を詠む その4 「ソロモンの歌1章」
では今日からは、ソロモンの歌を一章から読んでいきましょう。ソロモンの歌は、だれが話しているか話しているということがわかりにくいですし、特定するのが難しいという問題もあります。それで、だれが話しているかということを検討しながら読んでいきたいと思います。
だれが話しているか
1章1〜7節 | 娘 |
1章8〜11節 | 羊飼い |
1章12〜14節 | 娘 |
1章15節 | 羊飼い |
1章16〜17節 | 娘 |
娘は羊飼いを褒める
娘は羊飼いをほめます。愛情表現が優れたものであることをほめたり、他の女性からも愛されているといったりします。(1:2,3)
娘は羊飼いに恋をしています。愛する強い気持ちを感じます。
王が奥の部屋につれてきたというのはどういう意味か
「一緒に走りましょう。王はわたしを奥の部屋に連れて来ました。(1:4,5)」とはどういう意味でしょうか。僕は、娘は、ソロモンの花嫁候補のひとりなのだと推測します。娘は、ソロモンの作った宿営に住んでいて、ソロモンの農園で働いているようです。
それで、この部分は、ソロモンがより場所的に近い位置になったという意味だと僕は推測したいと思います。それで「一緒に走りましょう」といって、ソロモンの花嫁として指名される前に、早く羊飼いと結ばれたいということを伝えているのだと推測します。
母の子らは怒る
この娘の母の子らが怒って、ブドウ園の番をさせたという記述があります(1:6)。母の子というのは実の兄弟という意味でしょうか。どうして怒ったのでしょうか。はっきりとした理由は書かれていませんが、きっと羊飼いとの恋愛のことで怒ったのでしょう。
娘は羊飼いの居場所を知りたがる
ここで娘は羊飼いにお昼はどこにいるのでしょうかと訪ねています(1:7)。このように聞いているので、羊飼いとあったのは、朝か夕方なのでしょうか。それで、お昼はどこで羊を伏せさせているのかを聞いたのかもしれません。
羊飼いは、羊の群れの足跡をたどればわかると、伝えます(1:8)。
羊飼いは娘をほめる
羊飼いは娘をほめます。髪の毛と首と目が美しいということをたとえを使って伝えます。また金や銀の飾り輪を作ろうといいます。(1:10,11,15)
乳房の間で夜を過ごすというのはどういう意味か
娘は羊飼いに、あなたはわたしのおっぱいの間で夜を過ごすでしょうと言います。
あの方はわたしの乳房の間で夜を過ごすでしょう。
(1:13)
恋人に対して「おっぱい」の話をすることは、神の目からみてひわいではないようです。だれに抱かれることになりたいかということに対して、羊飼いの男性に抱かれたい、つまり結婚したいということですね。
娘と羊飼いは、相思相愛です。