どうして嘘をついたり、隠したり、ダブルスタンダードを語ったりしてしまうのか

 どうして権威を持つ人たちは、嘘をついたり、隠したり、ダブルスタンダードを語ったりしてしまいやすくなるのでしょうか。もちろんこれは、ものみの塔協会の問題だけというわけでは、なく権威を持つ人たちの一般の傾向でもあります。

 場合によっては建前を語るべきだと、多くの人は考えているようです。特に、権威を持っている人たち、政治的に高い地位にある人たち、お金を多く稼いでいる人たちは、その傾向が強いように思います。

 本当のことを語る人たちは、場を乱す人、平和を乱す人として、のけものにされます。「死んだら何もなくなる」と本当のことを言ったら、坊さんは、お金儲けができないから、怒り狂うでしょう。村の人をつかって、それを口にした人をひどい人だと思わせます。

 地域の人の半数は、死んだらなにもなくなると思っているので、葬式に意味を感じていません。それでも、自分の信じていないことに参加しなければ、村八分にされるという理由で、しぶしぶ、村の習慣に従います。

 権威のある人たちは、嘘をつく傾向があります。自分の権益を守るために、嘘に奉仕する傾向があります。僕は、反対で、真実を愛したいと思います。

 イザヤ書には、こんなふうに書かれています。

「あなたはだれを怖がり,恐れはじめたので,うそをつくようになったのか。しかし,あなたが思い起こしたのはわたしではなかった。あなたは何も心に留めなかった。わたしは沈黙を守り,事を隠していなかったか。それで,あなたはこのわたしをも恐れなかったのである。
(イザヤ 57:11)

 嘘をついてしまう原因は「神ではなくて、人を恐れ始めたから」と書いてあります。神を恐れる人は、真実を語ることができますが、人からの賞賛がほしい人は、その賞賛のために、嘘をついてしまいます。

 神に従順であれば、人を恐れずにすむので、真実を語ることができます。神を見失って、人間の視線や言葉に恐れを感じ始めると、うそをつく傾向が強くなってきます。

 また、うそをついていることのいいわけを考えるようになります。「このうそは、悪くない嘘だ。神のための嘘だ。周囲の人のための嘘だ」と。そしては、ついには、真実を語る人を、平和を乱す人として非難し始めます。

 これは、ものみの塔協会の傾向というだけではなくって、権威を持つ人すべての傾向だと思います。自分が権威を得たために、神への恐れを忘れたので、嘘をつくようになってしまいました。