巡回監督の仕事は、寄付の会計、集会出席率、奉仕報告書のチェック

 巡回監督には、やはり表の顔と裏の顔があります。表の顔は会衆を励ますというものです。裏の顔は、組織の中間管理職としての数字のチェックです。巡回監督というのは、本来必要はないですが、会衆を中央から管理するために、派遣されています。

 巡回監督の仕事は、寄付の会計、集会出席率、奉仕報告書のチェックです。このみっつの数字をチェックするために、彼らは会衆を訪れます。この数字が悪かったり問題があったりすると、長老たちは巡回監督からチクチクと刺されることになります。

巡回監督の仕事は、寄付の会計、集会出席率、奉仕報告書のチェック

 このせいで会衆の長老たちは、会衆の兄弟・姉妹の内面ではなくって、寄付、集会の出席、奉仕時間という外面を過度に気にするようになっています。集会出席への圧力というのは、長老からやってきますけれど、実は、問題の根本は、統治体、日本支部、巡回監督による数字のチェックという部分にあります。

 長老が、集会に出席するように言うのは、あなたのためではなくって、巡回監督への報告において、赤点がでることを避けたいからです。ここに一番強い動機があります。奉仕、集会、寄付を励ますのは、あなたのためではなくって、巡回監督へよい報告を出したいという動機があります。

 背後でこのような事情がありながら、長老たちは、思い込まされているのか、隠すようにいわれているのか、その事情については会衆にまったく話すことはありません。研究生もこのような裏で行われていることを知らないで、エホバの証人になってしまうでしょう。後ろ暗いことを、隠したままでいるのはよくない。

 実際に巡回監督が行っていることは、寄付の会計、集会出席率、奉仕報告書のチェックです。この数字が悪いと、次は巡回監督は日本支部からチクチクといわれます。また日本支部の成績が悪いと、日本支部は統治体からチクチクといわれます。

 こんな構造があるから、会衆の兄弟・姉妹はお互いに純粋に愛を示しあうことができていません。愛が表面的なものにとどまってしまっています。

 ですから、このみっつの数字を下げることを、目標にしてみませんか。それは、巡回監督、日本支部、統治体が、数字のチェックという悪弊から抜け出るためです。会衆の兄弟・姉妹を物のように見立てて、数字で管理するという悪い状況を改善するためです。

 会衆の愛が表面的なものになっている事情には、統治体、日本支部、巡回監督からの、外面の管理という悪い影響がとても強いです。