1914年を取り除く

 1914年という年は、聖書の中では一度も書かれていないのにもかかわらず、公開講演や研究用ものみの塔にはたびたび1914年という年が現れます。1914年という年を基準にして、いろいろな憶測がなされます。これは、外部の人たちから見れば、とても奇妙なことにみえるでしょう。

 ものみの塔協会は1914年に「イエスは見えない形で臨在をはじめた」とか「異邦人のときが終わった」とか「終わりの日が始まった」といいます。世界的な第一次世界大戦が起こったのがその証拠だといいます。わたしたちは、この重要な年を予告していたといいます。

 この1914年という年がいかにうかがわしいものかは、エホバの証人研究さんの記事で詳しく取り上げられていますので、調べてみるのがよいと思います。

エホバの証人研究 目次

 1914年に関連する記事を読んでみてください。

1914年という年に関してものみの塔協会はぜんぜん別のことを予告していた

 もともと、ものみの塔協会は1914年に関して何が起こると予告していたか、ご存知ですか。それは、終わりがやってきて「油注がれたクリスチャンが天に上げられる」ということです。これは目に見えてわかるもののはずでした。

 しかし1914年の預言ははずれました。けれども、1914年という外れた年代計算に対して、別の意味をあてて摩り替えてしまったのです。1914年以前に生きた人にとっては、1914年こそが終わりだったのに、1914年の予告がはずれたので、1914年の意味を摩り替えたのです。

1914年以前にいっていたこと

 1914年に対して1914年以前に言っていたことは次のようになります。

1914年に終わりがくる
1914年にイエスは到来し、油注がれたクリスチャンは天に昇げられる
1914年に諸国民の支配は終わる

1914年以降に言っていること

 1914年以降に言っていることは次のようになります。

1914年に終わり(の日の始まり)がきた
1914年にイエスは(見えない形で)到来し、油注がれたクリスチャン(のうち死んだ人たち)は天に昇げられている
1914年に諸国民の支配は終わった(ので、真のクリスチャンがあわられ、増加し始めた)

 まさに、ものみの塔協会マジック。これは、思考が甘いと、だまされてしまいます。こんなことは1914年以前にはまったく言っておらず、年代計算がはずれた後に、ものみの塔協会は、解釈を摩り替えました。そして、研究用ものみの塔には、重要な年を予告していたという、都合のよい部分だけを記しているのです。たまたま、第一次世界大戦が始まっただけなのに、それをまるで証拠のように扱っているのは、罪なことです。

終わりの日の始まりは1世紀になり、イエスの到来は将来に起こる

 1914年という年を取り除きましょう。すると、終わりの日の基点は、西暦1世紀のイエスが現れた時代になります。イエスの到来は将来になります。聖書の、臨在(来てとどまるという意味)と到来という言葉は、すべて将来にあてはめるべきものです。このように考えれば、聖書をすんなりと読むことができます。一度お試しください。

 ずるずると1914年を維持していくことは、エホバの証人にとって、何の価値もないです。早く捨ててしまいましょう。



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