偽善に気をつけなさい

 偽善というのは、思った以上に見分けにくいものです。偽善というのは、実は悪い目的が存在するのに、実際にそれをよいものと見せることを言います。偽善の特徴として、表面的には、善を語っているようにみえるのですが、その目的といえば、違うところにあるのです。

 イエス・キリストは、「木は実によって知られる」といいました。それが偽善かどうかを見るポイントは、それが生み出している実です。イエスの時代の場合は、パリサイ人は、自分たちの宗教的な特権を保持するために、宗教的権威を用いていました。しかし、実際に生み出されていた実といえば、差別や格差や階級だったのです。

 よいことを言っていたとしましょう。神について語っていたとしましょう。しかし、それが生み出しているのが、犯罪への加担であったとしたらどうでしょうか。冤罪を多く生み出していたらどうでしょうか。差別的な制裁に苦しんでいる人がいたらどうでしょうか。

 「木は実によって知られる」のですから、立派に見えたその木は、実際には腐っていたのです。

 偽善には、ぜひとも気をつけるようにしましょう。

パリサイ人のパン種に気を付けなさい。それはつまり偽善のことです。
(ルカ 12:1)

 このパン種は、膨らんで全体を腐敗させることにもあります。ですから、偽善にはよく注意していましょうね。自分たちの属する宗教組織の内部だから、安心というわけではないですよ。