統治体の権威を高めようとする勢力

 統治体の権威の源は、自分たちだけを特別な存在にすることにあります。統治体とものみの塔協会の統治体周辺の有力グループは、自分たちの権威を高めるために、かなり恣意的な聖書の解釈を行ってきました。

 たとえば、キリストの兄弟、油注がれた者、新しい契約の当事者、14万4000人、聖霊バプテスマ、キリストの共同の相続人、などといった聖書に登場する概念を、自分たちだけに当てはまるものとして、権威を独占しようとしてきました。

 エホバの証人の歴史は、統治体の権威を高める歴史でもありました。兄弟・姉妹といううわべの見せかけを語りながら、実際に巧妙に行い続けてきたことは、統治体の権威を高めることでした。

 統治体が、単なる「うそつきおじさん」であるのにも関わらず、まだまだ多くの兄弟・姉妹は、神の経路だと思い込んでおり、統治体のいうことだけが正しいと思っています。そのために、話に応じてくれようとはしません。

 統治体の神格化は、統治体だけでなくって、本部の中枢の人間の意図も強く関わっていると思われます。彼らは、世とつながっているというわけです。特に経済界との癒着は強いと思います。大規模な保険会社などと肩を並べて、投資セミナーに参加しているくらいですから。

 ですから、世に導かれている統治体のコントロール化にある長老に従っていくことは、非常に危険な行為です。命にたどり着けると思っていたら、道からそらされていたということになりかねません。今、ものみの塔協会本部は、反抗的な人を押さえつけるために、かなり頻繁に、長老への従順を求めようとしてきています。

 けれども、これに従っていくのは、命取りだと思えます。異例で奇妙な指示についていくのは、死へ至る道です。異例で奇妙な指示に従うようにと、エホバのご意思に基づかないことを、いいつづける組織に心をとどめておくこと自体が、もはや命とりなのです。それは死に至る道です。

 ですから、どうか、統治体と組織を、自分の心から引きちぎってください。それはとても辛いことかもしれませんが、体全体がゲヘナに落ちてしまうよりは、一部分を失って、永遠の命に入るほうがよいのです。

全身をゲヘナに投げ込まれるよりは,肢体の一つを失うほうがあなたにとって益になるのです。
(マタイ 5:29)

 組織とともにゲヘナに落ちることを望みますか、それとも神とともに永遠の命に入ることを望みますか。