私たちの戦いは邪悪な霊の勢力に対するものです

 クリスチャンとしての戦いは、目に見える敵との戦いなのではありません。目に見えるものは、いつでも表層であって、悪魔が隠れ蓑としているものです。

 僕たちは、目に見えるものを敵として捉えがちですが、実際に背後に潜んでいるのは、悪魔と邪悪な霊の勢力です。

わたしたちのする格闘は,血肉に対するものではなく,もろもろの政府と権威,またこの闇の世の支配者たちと,天の場所にある邪悪な霊の勢力に対するものだからです。
(エフェソス 6:12)

 僕たちは、いまやその正体を知っているのですから、悪魔と邪悪な霊の勢力と格闘をする必要があります。邪悪な霊の勢力は、神の創造物である人と人を争わせようとします。人のうちに恨みや憎しみを育てさせ、正義の名のものとに、人の間で争いが繰り広げられます。

 人は、過去にずっと神の名を使って、そのような戦いを繰り返してきたのです。僕たちは、たとえば、ある集団を敵とみなします。たとえば、エホバの証人であれば、カトリック教会を敵とみなします。正統派の教会であれば、エホバの証人を敵とみなします。

 ドイツは、ユダヤ人を敵とみなしました。日本人は、被差別部落に住む人たちを、汚いといって、差別しました。戦争になれば、他の国の人たちをけなして、自国民を賛美します。

 敵はだれなのですか。敵と思って戦っている相手は実は敵ではないのです。敵は、神の創造物である人ではないのです。聖書を学んだ僕たちは、その敵がだれかを知っています。それは、世界の背後にいる者たちです。

 僕たちの戦いは、血肉に対するものではなくって、この闇の世の支配者たちと邪悪な霊の勢力に対するものです。このことを忘れてしまうと、人に対して厳しくなってしまうと思います。