いつでも協会は責任を逃れるための言葉を語る

 フィンランドで少し進展があったようです。長老マニュアルが、国家の法務大臣に提出されます。ものみの塔協会の広報は、以下のような言葉を語ったそうです。

エホバの証人の代表者は、委員会の実際の習慣は最近すでに変更されており、委員会が教会のガイドラインに反対する成員の問題に対処したり干渉したりすることはもはやしていないと話している
ニュース:フィンランドで長老マニュアルが審理される

 ものみの塔協会の広報は、審理委員会に支部は関与しないといっていますが、大うそつきです。最近、支部は審理委員会に関与しなくなったというようなことをいっていますが、そのような指示は、長老あてにはだされてはいません。

 つい1年以内のことですが、長老は僕にこのように話しました。「支部の決定に逆らって、長老団が決定することはできない。」と。支部は介入どころか、間接的に決定にかかわっています。これは、1年以内のお話です。

 長老のマニュアルが調べられているようですが、協会に調査する人が出し抜かれてしまわないように、いくつかの注意点を書いておきます。

「長老のマニュアル」と「長老への手紙」と「巡回監督による口頭の指示」がセットになっている

 ここがものみの塔協会の巧妙なところですが、ひとつひとつのものを見ただけでは、責任を問いにくくなっています。「長老マニュアル」には、輸血の決定をした人は、断絶という扱いをするように書いていますが、断絶とは何かということにはおそらく触れてはいません。

 これは、長老に当てられる手紙と巡回監督による口頭による指示がセットになって、断絶者と排斥された人を同じように扱うように、会衆の長老は指導されます。

 ですから、フィンランド法務大臣の下で調査される人は、長老のマニュアルだけではなくって、それに関連する長老への手紙と、巡回監督によって行われる口頭の指示についても、あわせて調査してほしいと思います。

 ひとつひとつの部品については、責任を問えないように配置して、組み合わせによる心理的圧迫によって、大衆をコントロールするというのが、ものみの塔協会の手法だからです。

 長老マニュアルと手紙には、はっきりと責任追及されるようなことは書かない。そして、巡回監督によって、方針の真意を伝え、長老に実行させる。そして、責任を追及されそうになれば、会衆の長老が勝手な判断でやったことのように返答する。

 そして、長老を切って責任追及を逃れる。これが、長年のものみの塔協会の方針でした。こんなずるい方法は、さっさとストップしないといけません。

 ですから、長老のマニュアルだけではなくって、関連する手紙と、実際の運用はどのようになされているのかという点を総合的に考慮にいれてほしいと思います。総合的に判断してもらえれば、非常に過酷なもので、人権侵害といえるという判断がでると思います。