考察 エホバの民は「不義を捨てよ」 | jw.orgの記事を検討する

 このブログで何度も書いていますが、研究用ものみの塔の記事はひどすぎます。世の中のことを毒ぶどうと書いている記事が、まさに毒ぶどうになっています。

 今回は、次の記事のおかしな点について書いてみたいと思います。

エホバの民は「不義を捨てよ」

 この記事は表面的には不義や悪から離れなさいという体裁をとっていますが、中身を読んでみると、組織に抵抗する者たちを排除したいという意図によって書かれていることがわかると思います。

 神にとっての善悪ではなくって、ものみの塔協会という人間の組織による善悪を説く記事です。

宗教指導者に逆らうものこそが悪と教える

聖書によれば,エリアブの子ダタンとアビラムもコラに加わり,モーセとアロンに対する反逆の先頭に立ちました。(民 16:1‐5)彼らはモーセに対する不敬な態度を露骨に表わし,神が定めた権威を退けました

 このように書けば脅迫と思われてもしかたないと思います。モーセに逆らったコラの子らは、エホバによって滅ぼされてしまいます。

 すると、兄弟・姉妹たちはこんなふうに連想します。「コラのモーセへの反抗が神への不敬ならば、統治体や長老にさからうことは、神への不敬になる」

 兄弟・姉妹たちこれは、完全に間違った推論です。はっきりといいますが、今の時代、モーセに対応するのは、統治体ではありません。

 モーセに対応するのは、イエス・キリストなのです。そして、イエス・キリストは天におられます。

 イエス・キリストが座るべく指導者の座に座っている統治体こそが、神の権威に逆らっているものたちなのです。

 統治体は、統治体に逆らっているものが邪悪と教えます。しかし、実際は、神の権威によって、指導者となったイエス・キリストを押しのけているのが、統治体なのです。

真実や憐れみよりも、一致が何よりも大切なのか

 ものみの塔協会は、一致こそが何よりも大切と教えます。ものみの塔協会にとっては、聖書よりも一致こそが、最重要な価値観です。

 この記事では、本音がもれてしまいました。

テモテが交わる会衆には,背教的な教えを広めようとする人たちがいました。論争を招く考えを持ち込む人たちもいたようです。そうした考えは直接聖書に反していなくても,一致を脅かしていました。その結果,言葉をめぐる口論や議論が生じ,霊的に不健全な状態が見られていました。

  巡回監督と長老たちは、姉妹たちが相談にいったときも、何かと一致、一致といっています。

 つまり、ものみの塔協会が、性的虐待を隠蔽せよといえば、その価値観で一致することこそが、何よりも大切だということです。

 そして、一致を脅かす事柄を、背教的な教えと決め付けてしまっています。ものみの塔協会は、不当削除、不当排斥、性的虐待に対する訴えさえも、一致を脅かすので背教的といいます。

 もはや、ものみの塔協会の考え方のほうが異常で、奇妙なものです。

外部との接触を遮断したいものみの塔協会

 ものみの塔協会は、エホバの証人が外部と接触することを避けさせようとします。

背教者と議論するのは賢明ではありません。直接話すことはもちろん,ブログにメールを送ることも他のどんな方法も,間違っています。そのような交流は,相手を助けるためであったとしても,ここで考慮してきた聖書の指示に反しています。

 この理由は、エホバの証人を守るためではなく、不都合な真実を知られることを防ぐためです。兄弟・姉妹たち、だまされてはいけませんよ。ものみの塔協会は、不都合な真実を知られたくないので、こんな風に書くんです。

人間を汚物にたとえる異常さ

 ものみの塔協会は、自分たちに抵抗する人たちを、汚物にみたてます。

この例えにはどんな意味がありますか。「大きな家」はクリスチャン会衆のことであり,家の中の「器」は会衆の個々の成員のことです。家の中にある器などは,汚れると,つまり清潔でなくなると,害を及ぼすことがあります。そうなると,家の持ち主は,清潔でないものを,料理道具のような清潔なものから離さなければなりません

 人間を汚物にたとえて、それを取り除く必要があるといいます。長老たちは、よく会衆の衛生を乱しているとかいいますが、人間を汚物にたとえて、会衆の成員から切り離すことを意図しています。

 しかし、いまや、人を平気で汚物汚物といっている、統治体とものみの塔協会こそが、大いなる汚物です。

末端信者のダンスは悪、国際大会でのダンスは善というダブルスタンダード

 ダンスは、証人の集りでもしないほうがいいと、示唆します。

例えば,ある兄弟は証人になる前,不道徳な雰囲気のダンスパーティーが好きで,よく行っていました。しかし真理を学んでからは,証人だけの集まりでもダンスを全く避けています。悪い欲望や考えが呼び覚まされないようにするためです。

 笑ってしまうのですが、この号は2014年7月号なんです。2014年7月といえば、国際大会で、兄弟・姉妹が、腰を振って、盛大に、大人数で、ダンスをしている真っ最中です。

 そんな企画を自ら立てておきながら、研究用ものみの塔で、こんな内容を記述する神経が、僕には理解できません。