組織信仰を育む言葉への傾向と対策

 組織信仰がもっとも育まれる場所、それは、牧羊の場です。「聖書は実際に何を教えていますか」には、組織について、ほとんど何も書かれていません。

 エホバの証人は、バプテスマを受けるまでに、組織のことなどほとんど知らないです。組織への信仰が育まれる場所は、牧羊の場です。長老が、いろんな言葉を使って、組織への信仰へと誘導していきます。

 ですから、牧羊の場所で、組織信仰へと導かれないように、傾向と対策を書いておきたいと思います。

何か目標はありますか

 何か目標はありますかという質問は、まず要注意です。これは、何気ない質問ですが、組織が薦めるもの、つまり、宣教奉仕、また特権を目指すことに誘導しようとする意図を含んでいるからです。

 この言葉に対しては次のように答えましょう。

内面的な事柄をまず磨いていきたいと思います。

○○をよくがんばっていますね

 長老達は、まず最初にほめようとします。○○をよくがんばっていますねという風にです。でも、これも要注意です。長老は、心からあなたを思って、ほめているのではないからです。

 隠れている意図は、ほめた後に助言をしたいということです。何か、いやなことを言おうとしていると察してください。

 にこにこして喜んでいると不意をつかれます。この言葉に対しては次のように対応しましょう。

ほめられたときは、非常に不機嫌な態度をとるようにします。また、長老が、何か言い出したら、今はそういう気分ではないので、また今度にしませんかといって、さっとかわします。

バプテスマのときに組織に献身することを約束したのではないですか

 バプテスマのときに、ちょろっと組織という言葉が含まれているので、長老たちは、このことを、つっこんでくることがあります。

 でも、そんなに深い認識があるわけじゃないですよね。ですから、そのことを伝えましょう。

そんなに深い認識があったわけではないです。

あなたはエホバの組織を認めていますか

 これは、背教者認定をするときに、長老達がよく口にする言葉です。裏には、巡回監督がいることが多いです。

 踏み絵なので、まともに答えないのがよいです。すこしはぐらかす答えにしておきましょう。

はい、会衆という組織的な仕組みがあることは認めています。

忠実で思慮深い奴隷に従うことによってイエスへの敬意をしめすことになるのではありませんか

 これも、長老の提案に従わせたいという意図があっていわれることがあります。次のように答えましょう。

アドバイスを考慮して、良心的な決定をすることを学んでいます。

 長老たちは、兄弟・姉妹に提案を強制することはできないです。だから、従わすために、圧迫してくるわけですが、それは、間違っているので、アドバイスを考慮して、良心的な決定をしたいと思うということを伝えましょう。

 長老や、巡回監督は、何も反論できないでしょう。

長老がふたりで家にやってきた

 長老がふたりで家にやってきたときは、非常に危険な合図です。長老達は、ふだん、長老同士で行動することは、ありません。仲が悪いことが多いので、わざわざ長老ふたりで、行動することなんてないんです。

 牧羊するにしても、普通なら奉仕の僕をつれてきます。長老がふたりで家にやってきたとすれば、それは、長老団で、何かあなたのよからぬ話をしているというシグナルです。

 何かの裁きを行おうとしている合図でもあります。ですから、長老がふたりで家にやってきたら、次のように対応しましょう。

気分が非常にすぐれないので、今度の機会にしていただけませんか。

長老に牧羊に誘われた

 長老に牧羊に誘われたら、断りましょう。長老は「あなたはエホバの組織を認めていますか」とか「忠実で思慮深い奴隷に従うことによって、イエスに従うことになると思いませんか。」とか、そんな話を、混ぜてくることがあります。

 これは、背教者認定をしようとしている場合がありますから、長老達の牧羊を受けること自体が危険です。

 基本は断るのがよいです。もしどうしてもという雰囲気になってしまったら、次のように対応しましょう。

茶店などの周囲が見える場所で、1対1でお願いします。プライベートなどのこともあるので。

 牧羊は、ふたりで行うことがルールで決まっています。ですから、ひとりだけだと、牧羊にならないんです。この抜け道をうまく利用しましょう。

 理由としては、プライベートなことなので、他の人には聞かれたくないなどと答えるのがよいです。十分な理由になります。

油断することなかれ

 油断していると、みるみるうちに、組織信仰へと吸い込まれていってしまいます。ですから、油断しないようにしましょう。長老たちも、組織の重要性なんて、説かないでいただきたい。会衆の腐敗の大きな原因になります。



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