JW Broadcasting 2015年9月を見て

 かねてから話題になっているJW Broadcastingを、今月初めて、1時間ぜんぶを視聴しました。模範的なエホバの証人を実践しました。

JW Broadcasting 2015年9月

非常によくできた動画である

 まず感想は、これは非常によくできた動画であるということです。NHKのニュース番組が、こんな感じでも、自然と受け入れられることでしょう。動画の質もよく、音楽もよく、うまくマッチし、スーツとネクタイで上品にし、一流のニュース放送番組の質を備えています。グレート!

 しかし、一方で、この動画の中には、聖書の話が、1%くらいしかありません。内容は、重なる二つの世代の説明、ラジオ放送を行っていたというエホバの証人の歴史、エホバの証人の体験談、賛美の歌を各国の楽器で奏でる、アメリカのポップス風のミュージックビデオの紹介です。

なぜこれほどまでにすばらしい動画なのか

 不思議に思いませんか。出版業務、不動産業務をメインにしていた、ものみの塔協会が、どうして急に、このような完成度の高い動画を作れるようになったのかと。

 それは、これらの動画の作成を、外注でやっているからなのです。お金を支払って、外注でやってもらっています。協力者のひとつの企業は、アメリカの企業である、アップルです。これは、ほぼ間違いありません。また、宗教コンサルティングを行う外部の企業が、ものみの塔協会と接触しているはずです。

 技術的な側面は、アップルとその関連企業によって、内容については、宗教コンサルティングを行う企業によって、作られていると僕は、推測します。

 番組の内容が、すかすかなのは、統治体の知識がすかすかだからです。世界最高峰の技術を持つアップル、他の宗教団体にもコンサルティングを行い結果を残している宗教コンサルティング企業、それにくわえて、すかすかの知識を持つ統治体、このコンビが、このすばらしい動画を生み出しています。

過去にラジオ放送をしていたと今頃になって連呼する理由

 9月のブロードキャスティングでは、ものみの塔協会は、過去にラジオ放送を使って、よい便りを効果的に広めていたと連呼しています。出版業務がメインの時代は、このことは、闇に葬られたままでしたが、ブロードキャスティングに対して、罪悪感を抱かせないために、過去にもラジオ放送を使って、音声で、よい便りを広めているということを連呼しています。

 それは、エホバの証人が、ブロードキャスティングに嫌悪感を抱いているということを、協会は、如実に感じているということです。これを解決するために、効果的な誘導として「過去にラジオ放送を行っていたということを伝えましょう。そのことを伝えれば、拒否感が緩和しますよ。」という話を、宗教コンサルタントとの会議で、行っていることでしょう。

 誘導広告をうまく作るのは、宗教コンサルタントが背後にいるからです。広告プロモーションにおける戦略を考えているからです。

ミュージックビデオに力を入れている理由

 なぜ、ものみの塔協会は、ミュージックビデオに力を入れているのでしょうか。それは、歌って踊るということに、人は楽しみや喜びを覚えやすいからです。それは、いろいろな形で実証されており、また、キリスト教では、歌と踊りを、教理に取り入れているペンテコステ派が、信者数の伸びを見せています。

 宗教コンサルティングは、ペンテコステ派の成功例を知っており、ものみの塔協会にも提案したはずです。まずは、ベテル内で、歌や踊りの効果を試験的に見て、それから、ブロードキャスティングを通して、すべての信者に、浸透させていこうと考えています。

 もちろんこれは、キリスト教とは何の関係もありません。また、エホバの証人には、これまで、歌って踊る習慣はなく、協会が、罪悪感を抱かせてきたので、たやすく受け入れられるとも感じません。つぎはぎ、つぎはぎで、失敗する可能性は高いです。

 発表されたミュージックビデオ「微笑むだけで」は、アメリカの流行のポップスのような曲調になっていますね。非常にできがよい。その直前で、賛美の歌を、民族楽器で演奏させていたのに、最後は、おもいっきりアメリの流行のポップスやんけと思ったのは、僕だけですかね。

 このビデオから伝わってくるのは、「営業スマイル」が大事ということですね。無理強いする笑顔が、どれほど、子供たちの心を痛ませているかということを考えると、素直に微笑むこともできません。

 僕が替え歌を作ってあげます。

『微笑み過ぎて』

微笑み過ぎて
疲れた心がよけいに疲れる
微笑みすぎて
最初の一歩しか効果がない
ベストを尽くし 勇気を求めても
微笑むだけではだめだ