部屋が散らかっているという理由だけでも排斥になってしまう

 僕は、ある姉妹からいわれたこんな言葉が印象に残っています。それは「排斥されるのは、はなはだしい罪を犯して悔い改めない場合だけなの」という言葉です。そのときは、詳しくは説明できませんでしたが、それは、まったくの間違いで、その他の理由でも、長老と巡回監督は、排斥を行うことができます。

 排斥に関する本当の事実は、いろいろな理由をつけて、排斥に追い込むことができるということです。こんなことは、バプテスマを受ける前は聞かされてはいませんね。

 そして、長老の教科書では、部屋が過度に散らかっているだけで、排斥できるともあるんです。みなさん知っていましたか。

身体や住まいなどの極度の汚れ:この問題のある人には、体と住まいを清潔に保つべきことを理解できるよう十分な援助を与えるべきである。長老たちは排斥を考慮する前に、汚れがはなはだしく、不快感を与えるものとなっており、地域社会においてエホバの良い名とエホバの民に大きな非難をもたらしているかどうかを確認する必要がある。適切な助言を与えなければならない。当人が助言に留意しないなら、特に注意することが必要かもしれない。与えられた助言を当人が故意に、あからさまに無視し、極度に不快な汚れた状態が続くなら、排斥処置が必要かもしれない
(真理委員会を設けるべきかどうかを判断する 神の羊の群れを僕しなさい2013年版 p65)

 部屋が過度に散らかっているのは、それは、ひとつの問題かもしれません。けれども、部屋が片付けられないというのは、ひとつの精神的な疾患である可能性もあります。そのような疾患を持った人は、エホバの証人にとっては、イエス・キリストの導きの対象外というわけです。

 対象外であるばかりか、その上、徹底的に無視をして、いじめるという。会衆では、排斥された理由が決して発表されません。ひどい悪口を犯したのだと、会衆の人は思い、その人を偏見の目で見て、徹底的に避ける。しかし、そこには、神に対する反逆という罪はない。そういう状況が、あるということです。

 組織にとっての、最上位の価値観は、「組織の清さ」です。キリストや神の言葉ではありません。