左男さんとのやりとり その1

 子供たちへの押し付けについて。

ぴゅう様おはようございます。
その後もサイトを読んでいます。


今回は1世信者が2世信者に宗教を押し付ける事に関連した文章で、
ぴゅう様がブログに書かれているような事とは少し違うかもしれませんが、
よろしければ読んでください。


宗教に限らず親で苦しむ子は居ると思います。
でもそれを第三者に話すと「反抗期だ」「親の愛だ」などと叱責されるだけ。


親が悪いケースに於いて子を擁護する視点が必要だと思っています。
親が間違っているから子が反抗するという視点が一般社会に欠如していると思うのです。


親が間違っていても子は逆らってはいけないのか。
間違った親に逆らうのは「反抗期」「不良」なのか。
間違った親に逆らわなくなるのは「更正」なのか。
それが私の中高生の頃からの重要なテーマなのです。


その点でエホバの証人の批判サイトに希望を感じるのです。
宗教以外で親が子を苦しめる問題においても、
親を批判して子を擁護する事が出来る人達なのではないかと、
そういう希望を勝手に感じているのです。


例を挙げますと、
親が子に大学進学を押し付けて、
一流大学に行けないからという理由で、
毎晩のように怒鳴りつけて、
子が怯えていて自殺を考えている、
そんなケースとかです。


私は研究生ですが、


エホバの証人が半分くらい自分に合うと思っていますので、
私の意見は割とエホバの証人に擁護的で、
更に最近になって見た書籍やサイトの影響で、
輸血やクリスマスは本当に悪いかもしれないと思っておりますが、
宗教を2世信者に押し付けて苦しめることは反対で、
大学進学否定とか脱会者忌避とかにも反対だという、
複雑な立場なのです。

 左男さんの文章には、いくつかの考えなければならない問題点が含まれています。いつくか箇条書きにします。

  • 親と子の関係はどのようにあるべきか
  • 親の子供への過干渉
  • 家族の自立、親の決定権
  • 信教の自由

母親は子供には厳しい

 一般的に、親は(特に母親は)自分の子供に対しては、干渉が強い傾向があります。母親のヒステリックなまでの、子供に対するしつけや、束縛が、子供たちの苦しみの一番大きな原因です。

 外部から入ってくる研究生に対しては、その成長を見守ろうとするのに、自分の子供に対して、自分の現在の基準をそのまま当てはめようとするというのが、母親の特徴であります。

 外部に対しては、「あははは」と笑って自分を良く見せることができるのに、子供のことになると、異常なほどに基準が厳しいというのは、よくある母親の姿です。

 もちろん、これは、ただ悪いことなのではなく、子供を守ろうという、女性の母親としての性質の表れでもあります。

 女性は、はるかに男性よりも正義感が強いのですが、何が正義なのかという基準は、外部から与えられることが多いです。女性は、正義感が強いので、正義を実践しようとしますが、それは外部から与えられることが多いので、間違った正義を実行してしまいます。

 この間違った正義というのは、エホバの証人の場合は、巡回監督や長老から、降りてくるわけです。母親は、子供が苦しんでいるのにもかかわらず、その正義の基準を、子供に、徹底的にしつけで、教え込もうとします。

「子供を守りたい気持ち」+「正義感」+「ものみの塔の教え」

 「子供を守りたい気持ち」や「正義を行いたい気持ち」は、自然なものですが、問題点は、これらの自然の情愛が、ものみの塔の教えでつながってしまうことが問題なんです。

 たとえば、鞭の問題。母親は、子供を守りたいという気持ちでいっぱいです。そして、正しいことを行いたいと願っています。そして、鞭することは、正しいことなのだと、ものみの塔協会は、教えます。それによって、子供たちは、ハルマゲドンから守られると。

 母親の情愛は、子供を鞭で叩くことによって、愛情として現れます。

 もし、子供たちが、大人になって、かたくなな母親と話をしたいと思った場合は、「子供を守りたい気持ち」と「正義を行いたい気持ち」に配慮して話すと効果的だと思います。

長老ではなく、父親や、近い親族に、自分の正義をチェックしてもらうのがよい

 母親は、長老ではなくって、父親に、自分の正義の判断基準をチェックしてもらうのがよいと思います。そうすれば、バランスがとれます。それができなければ、近い親族に、自分の行動をどう思うか、率直に聞いてみましょう。そうすれば、バランスのとれた見方ができると思います。

 父親が、「ちょっとやりすぎなんじゃないの」といったら、素直に聞いてみてほしいです。口を出されて、怒りが心にこみ上げてくるかもしれませんが、少し落ち着いて考えてみてほしいです。「これはサタンだ」と思うかもしれませんが、よく見てください。あなたの夫です。

子供の自立を尊重する

 子供たちは、大人になっていくに従って、親の価値観から、自分の価値観へと移っていきます。何が正しいのかを、親の基準ではなくって、自分の基準で決めていきます。

 もちろん、良い基準は、残そうとするでしょう。でも、理不尽な基準や、自分を過度に苦しめた基準に対しては、反抗しようとするでしょう。

 そのときに、徹底的に押さえ込むことは、してはいけないと思います。子供の話を聞かなければいけないし、同意もしなければいけないと思います。

 リスクは伝えればよろしいし、自分の考えを述べても良い、でも、子供たちの判断を、次第に尊重していかなければいけないと思います。

 もし子供たちがエホバの証人がいやだと言ったら、それは、子供が悪いのではなくって、価値を提供できなかった、エホバの証人の側が悪いということです。自分たちが、反省するべきで、子供たちを責めてどうするのでしょうか。