幕府と朝廷が再建されたら面白いだろうなぁ

 僕は、民主主義が純粋によいと思ったことは、一度もない。選挙にも行かないし、選挙にあまり価値を見出さない。よく民主主義は完全じゃないけれど、一番ましなのは、民主主義というけれど、そうも思わない。

 そのお題目は、間違っていると思います。日本にとっては、アメリカから垂れ流されてきた、外来の思想だから。僕は、幕府と朝廷が、共存していた長い間の日本の伝統的な体制のほうが、優れていると考えている。源頼朝が見い出し、徳川家康が完成させた幕府と朝廷の並存体制。

 そんなことを言う人はいないけれど、日本にとっては、幕府と朝廷が再建されたほうが、よいのではないかと思う。政治の世界では、アメリカよりの人と、中国よりの人がいつも戦っているけれど、そこには、日本人的な価値観が抜けている。

 暗黒の中世、封建主義、といって、民主主義国家は、執拗に、自分の政治体制以外を持つ国を徹底的に糾弾してきた。民主主義を世界中に広げること、人権を尊重することが、もっともすばらしいことといって、その道をまい進してきた。

 しかし実際の彼らの価値観はゆがんでいて、世界中に戦争をしかけてきたし、自国が有利になるためには、民主主義的な決定なんて価値のないものにしてきた。国連安全保障理事会世界銀行IMFなんて、民主的に運営されておらず、ほぼアメリカの意向で運営されてきた。アメリカは、世界中に戦争を持ち出す。

 つまり、民主主義国家は、自国民のための民主主義であって、他国の犠牲の上に成り立っているということだ。このような、偽善的な民主主義国家の横暴は、止めたほうがよい。

 徳川日本という、外国にいっさに迷惑をかけなかった体制は、大いに評価されてよい。暗黒の中世、封建社会といって、否定すべき社会ではない。日本人の性質を考慮しても、幕府と朝廷の並存体制が、合っていると思う。

 今一度、偏見を捨てて、民主主義以上に、現実的で合理的な体制である、幕府と朝廷の並存体制というのを見直してみるのはどうだろうか。