築き上げることを目標にする

 わたしたちは普段、たくさんの批判的な言葉をたくさん耳にします。ニュースを聞いてみましょう、コメンテーターはいつでも、だれかの批判をしています。批判の対象は政府であったり、大企業であったりします。

 インターネットを見てみると、きっと批判的な態度であふれているのを目にすることでしょう。他の国の部分的な悪口であったり、裕福なひとたちに対する批判であったりします。

 動機はきっとよいものなのだと思います。国を良くしたかったり、自分と似た立場の人たちを思いやったり、そのようなよい感情で動いているのでしょう。

 また過去にいやな体験をしていて、やりきれない気持ちが原因になっているということもあるかもしれません。

 けれども過度に批判的な態度というのは、エホバの業ではなくて、サタンの業であるということに注意を向けるのはよいことです。

 バランスを失ったところを、むさぼり食うためにサタンはライオンのように待っています。

 その言葉は、信頼や人間関係を築き上げるのに役立っているでしょうか。それともストレスを発散するための一時的なものでしょうか。

 批判的な意見を目にしたときに、エホバ神との関係に目を向けてみるのはよいことです。その言葉は、エホバ神との関係を築き上げていますか。それとも、打ち壊すのに役立っていますか。

 パウロは、仲間や神との平和でよい関係を築くことを求めるようにとのアドバイスをしてくれています。

 それですから,平和に役だつ事柄や互いを築き上げる事柄を追い求めましょう。
(新世界訳聖書 ローマ14章19節)

 自分に批判的な傾向があるということを、自覚できた場合は、そのことをエホバに対する祈りの中に含めてみましょう。正直になって神との関係をもう一度見直してみましょう。

 そして、自分は築き上げることを行っているだろうか、それとも反対のことを行っているだろうかと考えてみます。そのようなプロセスの中で、信仰は育っていきます。

 仲間や親との関係で難しい状況を抱えるときは誰にでもあります。けれども、エホバ神はその問題について良くご存知です。エホバはすでにあなたの悩みを知っていて助けたいと思っておられます。

 ですから、祈りによってエホバに近づくことが一番の助けになります。エホバはあなたの代わりに盾になってくださって、あなたの心に平安を戻してくださるでしょう。