あなたの目は胎児のときのわたしをもご覧になりました

 今日はエホバがお腹の中にいる赤ちゃんをどのように見るのかということを紹介したいと思います。

 子どもが生まれてくるとき、母親はとても喜ぶと思います。誕生というのは神秘的な出来事に思えるでしょう。命の誕生は多くの人にとって喜びです。

 でもこんな事実もあります。それは、現在の日本では、妊娠中絶によってたくさんのお腹の中にある命が失われてしまっているということです。

 日本の法律では、人としての権利が発生するのは、出産によって母親の体から生み出されたときです。

 殺人というのは、日本の法律では強く罰せられますが、人としての権利を持たないお腹の中の子どもについては、生むか殺すかというのは、母親の権利として与えられています。

 しかし、エホバ神はどうご覧になるでしょうか。神にとっては、お腹の中の子どもでさえも、人として存在するひとつの命です。

 あなたの目は胎児のときのわたしをもご覧になりました。
 あなたの書にそのすべての部分が書き記されていました。
 それが形造られた日々について,
 しかも,それらのうちの一つもまだなかったのに。
(新世界訳聖書 詩編139編16節

 もし思わぬ妊娠をしたときには、生むかどうかということを非常に悩むと思います。自分の生活と子どもの命の間で板ばさみになって、良心が苦しむと思います。

 そんなときは、この聖書の見方を思い起こしてみてください。人間の目から見ればまだ生まれていない命に見えるかもしれませんが、神の目から見れば存在する一つの命です。

 神が命を与えてくださったのであれば、堕胎することは神のご意志とは反対のことを行うことになるのではないでしょうか。

 「日本の法律では許されている」「他の人もたくさんやっているのだから」という観点ではなくて、妊娠中絶は正しい行為だろうかという観点で考えてみるのはどうでしょうか。

 そして、正しいかどうかを判断するのに、聖書の基準はとても役に立ちます。後悔しないように、守ってもらうことができます。