彼女は死んだのではない眠っているのです
死について考える機会があると思います。人が死ぬということは、もうその人と話すことができないということです。もう意識を持って動くことはありません。
現代科学の力を持ってしても、人間から死を取り除くことはできません。寿命だけではなく、不慮の事故や病気など人を死に追いやる原因はさまざまです。
死に直面すると人はそれは避けることができないものだという感情を抱きます。いつかは自分もそこに向かっていくからです。そして死は必ずわたしたちを捉えます。
イエスは地上にこられたときさまざまな奇跡を行われました。その中のひとつに人を復活させるというものがあります。死んだ人間を生き返らせたのです。
少女が死んだときイエスはこんなことをいいます。
「泣かなくてもよい。彼女は死んだのではない、眠っているのです。」
(新世界訳聖書 ルカによる書8章52節)
イエスは、死んでいる少女に対して、彼女は死んだのではなく眠っているのですといいました。
これはどんなことを意味していますか。それは、人間の観点からすれば少女は死んでいましたが、神の観点からすれば少女は眠っているだけだということです。
エホバ神の目からみれば、死んだ人間は永久に滅んだのではなくて、今は神の記憶の中に存在してるので、眠っているように見えます。
それで、エホバ神は眠っている人を呼びかけて起こすことがおできになります。イエスが「少女よ、起きなさい」というと少女は目を覚ましたように、生き返ります。
このようにして、イエスは父であるエホバ神が人を復活させる力があることを、人々に示しました。
すべての死んだ人についても同じことが当てはまります。すべての死者は、神の目からみれば眠っているのです。
そして将来の裁きの日に、エホバ神はみ子イエスを通して、ほとんどの死者を復活させます。神が呼びかけると死者はよみがえります。わたしたちは再び生きて再開することができるのです。
この希望によって多くの人が慰めを得ています。ぜひ聖書をわたしたちと勉強して、この希望の意味をより深く学んでみませんか。