人が人を支配して害を及ぼす

 人間の統治機構はうまくいっているのだろうかと考えたことはありませんか。現代は民主主義が世界的に主流な政治形態ですが、民主主義はうまくいっているのでしょうか。

 ある人たちは、他の政治形態よりはうまくいっていると考えています。たとえば、共産主義社会主義や王政よりも、優れた政治形態だという風にです。

 けれども根本的な解決として、人間の政治形態は、世界をよりよくするものでしょうか。ある人たちは、人間が解決するしかないと考えます。神がいると認識していたとしても、考えの中心は人間だと考えています。

 聖書のテーマのひとつは「人の支配」が正しいか「神の支配」が正しいかというものです。

ポイント
「人の支配」が正しいか「神の支配」が正しいか

 聖書にはこんな言葉があります。

わたしはこのすべてを見た。そして,人が人を支配してこれに害を及ぼした時[の間に],日の下で行なわれたすべての業に心を用いるのであった。
(新世界訳聖書 伝道の書8章9節)

 伝道の書は、西暦前1000年ころに書かれたものですが、ソロモン王は、人が人を支配して害を及ぼすということをすでに目撃しています。

 聖書では、どんな政治形態であったとしても、人が人を支配する形態は害を及ぼすということが述べられています。

 人による支配には、虐げがあり、差別があり、格差があり、誇示があり、貧困があり、戦争があります。僕たちはニュースや新聞で日々、それを確認しているのではないでしょうか。

 人によって完全な平和が幸福が決して達成できないと気づいた人たちは、神へと目を向けるようになってきています。

 そうですもっとも優れた政治形態は、神によるものです。神による支配には、愛があり、公正があり、公平があり、謙遜さがあり、豊かさがあり、平和があります。

 もちろん僕たちはすべて、神が求めておられるものを求めていはいます。貧困や戦争を求めている人はひとりもいません。望んではいませんけれども、人による支配というのは、結果として貧困や戦争に行き着いてしまいます。

 毎日、ニュースや新聞を見ますが、よい知らせがまったく耳に入ってこないというのはどういうことなのでしょうか。その状態に慣れきってしまってはいませんか。

 聖書には、よい知らせが書かれているんです、それは神の王国に関するものです。