ユダは自分の息子の嫁のタマルと関係を持ち妊娠させる

 創世記を通読中。ここでいうユダは、裏切り者のユダじゃなくて、ヤコブの12人の息子のうちのひとりのユダ。

 聖書の預言では、王の家計はユダからでることになっていて、ダビデ王もユダの子孫だし、イエス・キリストも人間的な観点で見れば、ユダの子孫になる。

 系統を眺めると、ユダの息子ペレツを通して、ダビデやイエスに行き着くのだけれど、実はペレツというのは、ユダが、自分の息子エルの嫁のタマルと関係を持って生んだ子どもだ。

 タマルは、自分の夫エルが死んだので、エルの兄弟であるシェラと義兄弟結婚をすることを、望んでいた。でもユダは、それを望まなかったので、タマルは神殿娼婦に変装して、ユダと関係を持つことを試みる。そうしてペレツを妊娠する。

それで(ユダは)道路ばたの彼女(タマル)のところに寄って、「どうかお前と関係を持たせておくれ」と言った。それが息子の嫁であることを知らなかったのである。
(新世界訳聖書 創世記38章16節) (かっこ内は補足)

 ヘブライ語聖書には、いろいろと興味深いエピソードで満ちている。しっかり読んでいくとエホバがどんな方なのかが、少しづつわかってくる。バテシバのときもそうなんだけれど、はなはだしい不道徳を犯した人物でさえ、イエスに続く系統として維持されることがわかる。

 不道徳が許されるということをいっているのではなくて、エホバはご自分の目的を達成する神だということだね。人間の失敗があったとしても、エホバご自身が語られた言葉が果たされないということは絶対にありえない。

 エホバは偽らない(偽れない?)神なので、聖書に書かれた神の言葉はすべて成就する。成就しないで終わるよりは、天地が過ぎ去るほうが先だ。