キリスト教に興味があってインターネットで調べている方へ 第19回 聖書の希望「神の王国」

 神の王国の希望、これぞ聖書のメインテーマかも。あるいは、イエスが宣教で伝えたことの中心的な内容といえるかな。

 神の王国の反対語は、もちろん人間の王国です。まぁ、王が支配する国に限らず、人が統治する国のことを指しています。王政であっても、共産主義であっても、社会主義であっても、民主主義であっても、人間が治める国のことを指しています。

 そもそもどうしてこのようなことになってしまったんでしょうか。それは、人が神を主権者であることを退けたところから始まりました。まことの神を捨てて、自分たちの神をそれぞれ作って、民を治めるような、そのような体制が現在まで続いています。

 神の王国の王はイエス・キリストです。神が任命した王です。聖書には、神の王国が、他のすべての王国を打ち砕いて終わらせるという聖書預言があります。

 つまり、エホバは神の王国を持ちいて、元の状態に戻すことを目的としておられるということです。

 人間の王国はどうでしょうか。世界各地のあらゆる場所で、悲惨な事件が起きたり、戦いが起きたりしています。また不正や賄賂が普通に見られます。富が大きく話題になり、お金を持っていることはステータスになります。いたるところで、売春が行われています。

 人間の歴史の中では、奴隷売買や戦争、植民地化、飢え、難民、環境破壊、病気など、さまざまな問題が噴出していて、収束に向かう傾向はありません。

 それで、気づいてほしいのは、人間にはきちんと社会を統治をする能力がないということです。さまざまな人が、自分のできる範囲で努力をしていることは、良いことだと思いますが、気づいてほしいのは、根本的に、人間には社会をうまく管理する能力がないということです。

 聖書を学んで、神の義の基準を守ることが、最善であるということを知れば、神こそが主権者であるということが理解できてきます。そして、いつでも神に導きを祈り求めることが、最善だということも理解できてきます。

 神を認めて、神に従うことが最善の道であるということを理解してもらいたいとエホバ神自身も思っておられます。

 神の王国は、何を成し遂げるでしょうか。たくさんありますが、公正を行うこと、食料が人々にいきわたること、自然災害から人を守ること、病気や死を取り除くことなどを行ってくれるでしょう。

 続く。

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