キリスト教に興味があってインターネットで調べている方へ 第21回 祈りの内容「神のお名前」

 聖書を勉強していると祈りが大切なことだということがわかってくる。でも、実際にどんなことを祈ればよいんだろうかと考えると思います。いったい、祈りってどんなことを祈ればよいのだろう。

 日本人の感覚だと最初に思い浮かべるのは、「神頼み」だと思うんですね。祈りは、困ったときの神頼み的なものかなぁと思ってしまうかもしれません。もちろん助けを求める祈りをすることはよいことですし、間違った祈りでもありません。

 でも、祈りの内容については、個人的な関心よりも上位にくる内容があります。ここが、聖書の祈りでは重要です。一つ目は、「神のお名前が神聖なものとされますように」という祈りです。

 お名前というのは、実際の神の名前に加えて、神の立場や目的をも意味していると考えてよいと思います。

 今実際に、神のお名前はどのように扱われているでしょうか。ある人たちは、「神はいない」といいます。これは神のお名前が汚されているということです。聖書では、神のお名前は高く高く上げられなければならないと書いてあるのに、知らないといういうとすれば無視をして、見えないところに隠していることになります。

 それで、「神はいない」ということは、神のお名前を汚していることになります。

 また神はいるけれども助けてくれないという人はどうでしょうか。聖書には、エホバは助け導いてくれ保護してくださる方だということが書かれているので、もし「神は助けてくれない」といういうとすれば、神のお名前を汚していることになります。

 エホバは助けたいと願っておられますが、助けない事情があるということを知ると安心します。救出のときは近づきつつあるからです。

 また、エホバ以外の神を崇拝することはどうでしょうか。エホバは、最初に宇宙と地球を形作って、動物や植物を作り、人間を創造された方です。すべての命の源となられたかたです。

 この方を忘れてしまって、自分たちの手で作った別の神を崇拝するとすればどうでしょうか。これも、神のお名前を汚していることになります。僕たちは、この初めからおられた方について知る必要があります。

 イエスは、光を輝かせるようにと弟子たちにいいました。エホバの証人は、エホバのお名前を宣べ伝えることで、神のお名前が高く輝いてほしいと思っています。

 また神を愛しているといいながら、罪を犯すことはどうでしょうか。神の民が、神が憎むことを行うとしたら、神のお名前は汚れてしまうのではないでしょうか。それで、神が憎まれることを避けるということでも、神のお名前を神聖なものとすることができます。

 それで、イエスが教えた祈りの内容の一番目は「あなたのお名前が神聖なものとされますように」という祈りです。何を祈ってよいかわからないと感じるときには、すかさず「あなたのお名前が神聖なものとされますように」という祈りを実際に行ってみましょう。

 最初は形からでもよいと思います。だんだんと、言葉の意味が実感できてきたら、祈りが心のこもった、誠実なものになってくると思います。

 では、祈りの二番目の内容を次回は紹介します。次回は「神の王国が来ますように」です。

 続く。

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