キリスト教に興味があってインターネットで調べている方へ 第24回 祈りの内容「パンをおあたえください」

 さて、こう祈りなさいと教えたイエスの祈りの内容のよっつめは「わたしたちのためのパンをお与えください。」というものです。

 そうです、イエスは、自分たちのためにエホバにパンを求めても良いということを、言っています。つまり、物質的な必要を、エホバに求めてもよいということです。

 たとえば、仕事が見つからないときに、仕事が見つかることをエホバに祈り求めてかまいません。友達がほしいときに、エホバに祈り求めても良いし、恋人や結婚を求めているときに、エホバに祈り求めてもかまいません。

 イエスは神の義を第一にしなさいと述べられました。その後に、神の王国を第一にするなら、必要なものはエホバから与えられるといいました。それで、神の目から見て義を行っているなら、つまり罪を犯さず、イエス信仰を働かせているなら、物質的なものをエホバに求めてもよいのです。

 過度の精神論は、聖書の教えではないですし、聖書は心を救うための書物でもありません。人はパンと神の言葉によって生きるからです。神もイエスもそのことをよく知っていますし、イエスもご自分の弟子たちに多くを要求をしたこともありませんでした。反対に「わたしの名によって求めなさい」といわれました。

 物質を我慢して、我慢して、欲を取り除けば、悟りにいたって幸福になれるという考えは、聖書の中にはないのです。聖書にあるのは、神の義のために忍耐するという考えです。神から見て善いことと悪いことという区別はあります。

 「物質」対「精神」という考えは、聖書の中にはありません。物質的なものであれ、精神的ななものであれ、エホバが喜ぶもので喜ぼうではありませんか。物質的なものであれ、精神的なものであれ、エホバが憎むものを憎もうではありませんか。

 一生懸命我慢していることを自負しているとしたら僕はその兄弟が心配になります。イエスは、人前で苦しそうな顔をすることで、立派なことをしている宗教家を、非難したからです。

 反対に顔に油を塗って活動しなさいといいました。つまり元気な顔をしなさいといいました。もちろん内面もです。

 もし、神の義を行っていて、王国を第一にしているなら、自分のために求めてもよいのです。必要なものを求めているのに、よくないものを渡したり、無視したりはされません。

 ぜひエホバにパンを求めてみてください。神から与えられたという経験は、信仰を強くすると思います。

 次回の祈りの内容は「誘惑におちいらないようにしてください」です。

 続く。

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