イエス・キリストの人物像 第16回 イエスの人柄「勇気がある」

 勇気が必要と感じるときは多いと思います。もう少し勇気があったらなぁと思うときがきっとあると思います。

 勇気を奮い起こすっていうのは、でも実際は難しいですね。勇気を出して行動したら、自分は白い目で見られるんじゃないかとか、変に見られるんじゃないかとか、嫌な思いをするんじゃないかとか、いろいろと考えてしまいます。

 それでも、後々考えてみると、あの時行動しておけばよかったと思います。あのとき勇気があったらなぁと思い返します。後悔して、いろいろと考えてしまいますね。

 ときには勇気が必要です。自分が犠牲になるかもしれないけれど、勇気を出して行動するというのは大切なときがありますね。恥をかいちゃうかもしれないけれど、行動しなくっちゃいけないときもありますね。

 そんなときはイエスが勇気のあった方であることを思い返してみると励みになります。

 イエスは捕縛されるときに、弟子たちの身を守るために、自分だけを連れて行くようにと言いました。勇気が必要だったと思いませんか。僕は勇気が必要だったんじゃないかと思います。

 自分が犠牲になっちゃう。自分にとってはいいことは何もないね。でも、エホバは報いてくれる方であるということをイエスは知っていました。忠実をたもったヨブに、エホバが与えた結末をきっと知っていたんじゃないかと思う。

 イエスは去っていこうとするときに弟子たちを励まして「勇気を出し強くありなさい。わたしは世を征服したのです。」と言いました。

 イエスは生涯で罪を犯すこともなかったですし、パリサイ人の義によって誇ることもありませんでした。勇気を出すことができたので、サタンが支配する世にあっても、それを乗り越えることができました。勇気によって、世を征服できました。

 イエスは勇気があったので、神の義を第一にすることができました。罪を犯すのでもなく、多くの義を求めるわけでもなく、神の義を第一にしました。僕もイエスの勇気ある態度に見習っていきたいと思います。

前へ 目次 次へ