パンとぶどう酒 第8回「弟子たちとの最後の晩餐の準備」

 レオナルド・ダヴィンチ作の絵画に最後の晩餐というものがあります。これはとても有名な絵で、世界的にも有名ですし、ダヴィンチの作としても有名ですね。

 弟子たちが食卓に座ってイエスを囲んでいる絵ですね。1世紀当時は寝椅子に寝転がって食事をとっていたので、1世紀当時の様子としては、間違っているんですけれどね。

 パンとブドウ酒を用意して過ぎ越しの日に弟子たちと食事をとるんですれけれど、この後にイエスは処刑されてしまうので、最後の晩餐なんでしょうね。

 では、パンとブドウ酒というテーマに関連して、過ぎ越しの食事の準備から、イエスが捕縛されるまでの流れを紹介したいと思います。この部分は聖書の中でも、かなりわくわくする部分です。

 ルカによる書22章くらいから、食事の準備が始まりますね。ご興味のある方は実際に読んでみると面白いと思います。

さて,無酵母パンの日が来た。それは過ぎ越し[のいけにえ]が犠牲にされねばならない[日]であった。
(新世界訳聖書 ルカによる書22章7節)

 ユダヤ人の過ぎ越しの祭りの始まりの日ですね。この日には、人間の初子の代わりとして、動物の初子をエホバに捧げるのでした。この日に犠牲になるのは、傷のない子羊イエスです。人間が負っている罪に対する代価として、イエスはご自身を捧げます。

 イエスは弟子たちに食事の準備をするようにいいます。弟子たちは、イエスがこの人に尋ねるようにといったある人の家で、用意できる客室はないかとたずねます。すると、整えられた大きな階上の部屋を貸してもらうことができました。イエスと弟子たちはここで食事をすることにします。

 イエスと弟子は食卓について横になります。いすに座るのではなくて、片方のひじをつけて、寝そべる感じです。イエスは弟子たちとこの食事をすることを多いに望んできましたといいます。それから食事が始まります。聖書を読んでいるとイエスは飲み食いが好きなようにみえます。

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