パンとぶどう酒 第11回「神の元へ行くことを弟子たちに伝える」
イエスは食事の中で、12人のうちの一人が裏切ることや、弟子のみんながつまづいてしまうこと、ペテロがイエスを否認することなどを、過ぎ越しの食事の席で話します。これは後に、実際にそのことが起こったときに、イエスが神の子であることを信じるためでもあったようです。
イエスの言葉どおり、12使徒のうちのひとりであるユダは、イエスを裏切って祭祀長たちに引き渡しました。イエスがつかまったときに、弟子たちはイエスを捨てて逃げ出してしまいました。弟子のペテロはイエスの弟子なのかと聞かれたときに、この人とは関係がないといって、イエスを否認します。
イエスの話された言葉は、まったくそのとおりになりました。
また自分が神の元から来ていること、そしてこれから神の元に行こうとしていること、再び戻ってくることを、弟子たちに話します。
わたしは去って行き,そしてまたあなた方のもとに[戻って]来る,とわたしが言ったのを,あなた方は聞きました。もしわたしを愛するなら,わたしが父のもとに行こうとしていることを歓ぶはずです。
(新世界訳聖書 ヨハネによる書14章28節)
イエスは、預言に従って贖いとなるために、人の手によって処刑されますが、父である神は、3日後にイエスを復活させます。イエスは、自らの言葉どおりに、神によって復活させられ、しばらくの間弟子たちの前に表れた後、天に戻っていきます。準備ができたら再びくるといいました。