エホバの言葉と組織の言葉は別のもの

 エホバの言葉と組織の言葉は別のもの。エホバに従順であることと組織に従順であることは別のこと。どんな人であっても、神の言葉を他の言葉と同列のレベルに高めてはいけない。

 神の言葉というのは聖書に書かれた言葉のことだ。今の時代にだれかにピカーっと預言が与えられるわけではないのだから、エホバの言葉というのは、聖書に書かれた言葉のことだけを指す。

 どんな個人であっても、どんな組織であっても、神の支配に服することをエホバは望まれる。

 さまざまな宗教組織は、聖書を差し置いて、自分たちの言葉が真の預言と語って、神の言葉を無駄にしてきた。神の言葉は不完全で足りないとか、神の言葉が不十分なので、わたしたちの言葉を聞く必要があるといって、神の言葉と人間の言葉を同列に扱ってきた。

 「神に導かれたわたしたちの言葉を神のように扱いなさい」といって、神の言葉を相対的に低い場所に落としてきた。神のみ名が高められなければならないのに、神のみ名を使って宗教組織の権力を高めてきた。

 僕たちエホバの証人は、偽りからは自由でありたいと願っていますけれど、しっかりと立っていないと、神の言葉と組織の言葉を同列に扱うような罠に陥ってしまいかねません。

 もし神の言葉や、神の公正や、神の愛に反しながら、神に導かれた組織の言葉に従っているので、神に従っていますというならなんと悲惨な信仰でしょうか。もしそのような主張が通るならば、それはどのような悪い宗教組織も使う詭弁なのではありませんか。

 憤りを抱きながら、無視をしながら、外見ばかりを見ながら、外見をとりつくろうことばかりをしながら、特権を得ることばかりを意識しながら、自分と異なるスタイルを持つ人を排除しながら、どのようにして神のご意志を行うのでしょうか。

 僕たちはなんとしても神の言葉である聖書に真剣頼らなければなりません。温和で、よく話し、内面をよく見て(口先だけじゃなくって本当に!)、永遠の命を目指し、自分と異なる賜物を持つ人を愛していきましょう。僕たちは、神を知らない人のように振舞う理由はないはずです。