ものみの塔協会は人間の普通の組織

 ものみの塔協会は普通の人間の組織です。生身の人間によって運営されている普通の宗教法人です。法律面にかかわる分野においては、高等教育を受けた弁護士が活躍していますし、税務面や会計の分野では、高等教育を受けた、税理士や公認会計士が活躍しています。

 またコンピューターグラフィックスの分野では、世のお金持ちなアニメーション会社での経験を持つ人たちが高く用いられていますし、システム開発の分野では、世の高い理科系の教育を受けた人が招かれています。

 ものみの塔協会は、僕たちが過ごす一般的な普通の会衆とは違って、世の高い資格を持つ人たちが活躍している組織です。

 これらの分野では、ものみの塔協会は、簡素な生活を心がけている僕たちと異なって、はるかに世的です。実務面では実際高い高等教育を受けた人を必要としているのです。

 しかし、僕たちに対しては、これ以上賢くなってもらっては困るので、学ばなくてもよい、知らなくてもよい、宣教奉仕だけに忙しくしていなさいといいます。僕はぜひ兄弟・姉妹たちに、ものみの塔協会の二面性を知ってもらいたいと思います。

 もし聖霊に導かれているとすれば、ひとりひとりの兄弟・姉妹たちが、聖書をよく調べて、エホバへの祈りのうちに決定をするからです。そのときそこには、聖霊の働きがあります。しかし聖霊は、エホバ神からイエス・キリストを通して与えられるので、栄光を帰す必要があるのは、エホバ神に対してです。人間や人間の集まりである組織に栄光を帰してはいけません。

 エホバの横に並べて「地上の組織」を語らないほうがよいと思います。必要なことはエホバのお名前が高く高く上げられることです。エホバの横に並ぼうとしたり、エホバの横に並ばせようとしたりして、エホバのお名前が隠れてしまってはいけません。

 「エホバのみ前にあって謙遜でありなさい」とあるからです。「高くするものは低くされる」ともあります。「人から見て高大なものは、エホバの目から見て嫌悪するもの」ともあります。ただエホバのお名前だけが、高く高く上げられる必要があるのです。

 ですから「地上の組織」や「忠実で思慮深い奴隷」をエホバの真横に置いて語ったり、祈りに含めたりすることは、神の目にかなったことではないと思います。そうではなく、エホバだけが高く高く上げられなければなりません。

 僕たちの心の上には、まだベールがかかっています。ベールはもうすでに取り除かれたのではなくて、まだベールがかかっているのです。転じてエホバに向かうときに、そのベールは取り除かれます。神の聖霊のあるところには自由があります。