称号によって身を隠す人たち

 皆さんは「目に見える地上の組織」というのは何を指していると思いますか。「目に見える地上の組織」に従いなさいというとき、「目に見える地上の組織」はいったい何を指していると思われますか。

 これははっきりといってしまうと「ものみの塔聖書冊子協会」を指しています。

 また皆さんはは「忠実で思慮深い奴隷」というのは何を指していると思いますか。「忠実で思慮深い奴隷」を信頼しなさいというとき、「忠実で思慮深い奴隷」はいったい何を指していると思われますか。

 誤解を怖れずにいってしまうと「統治体」を指しています。これまでは「統治体」が「忠実で思慮深い奴隷の代表」という言い方をしてきましたね。つまりいいたかったことは、「忠実で思慮深い奴隷」は「統治体」ということです。

 しかし、ものみの塔の雑誌の中や長老の祈りの中では、「統治体」や「ものみの塔協会」という言葉はめったにでてきません。その代わりに「奴隷級」という言葉と「組織」という言葉が頻発します。

 統治体とものみの塔協会は、このことを意図的に行っていると思われます。「統治体」や「ものみの塔協会」というのは、実在する団体です。社会で法的に実在する団体です。しかし「忠実で思慮深い奴隷」や「目に見える地上の組織」というのは、概念であって、団体としては存在しません。この裏にある意図は、存在をはっきりさせず、あやふやにしておくということです。

 また統治体とものみの塔協会は、自分でマニュアルを作って、まず地域監督と巡回監督に対して、祈りの中で「奴隷級」と「目に見える地上の組織」に対する感謝や賛美を述べるようにということを指示しています。実演の中でも、組織に対する感謝を述べるよう提案されます。大会の奉仕のための集まりに行けば、祈りの中でも、奴隷級に感謝しましょう、組織に感謝しましょうということが述べられます。

 しかし一方、配布用のものみの塔や目ざめよ、聖書は実際に何を教えていますかという本には「忠実で思慮深い奴隷」と「目に見える地上の組織」は表立ってはでてきません。これは何を意味しているのでしょうか。それは、最初は聖書のみに基づいているよう感じさせながら、徐々に「奴隷級」と「目に見える地上の組織」への賛美を増し加えさせていこうという方針を持っているからだと思います。どうかイエスという唯一の経路を通して、エホバを崇拝してください。

 統治体の兄弟たちとものみの塔協会の皆さん、自己を崇拝をさせてはいけませんよ。自己崇拝はサタンの霊の影響と日ごろからのべているあなたがたが、自己崇拝を行わせるのですか。よく黙想してみてくださるようお願いします。