「見える地上の組織」は悪霊だと思う

 エホバの証人をやってきて、最近「見える地上の組織」の正体がだんだんとわかるようになってきた。今僕の持っている結論はこうだ。

「見える地上の組織」は悪霊また偶像である

 見える地上の組織というのは、聖書の中には一度も登場しないのに、公開講演や普段の会話の中では、頻繁に登場する。感覚とでいうと、イエスという言葉が1回登場すると、組織という言葉は4回くらいは登場しているように感じる。

 エホバの証人の兄弟・姉妹の心の中では、イエスはとても小さく、組織というものがとても大きくなっているように感じている。イエスはわきにおいておかれて、組織というものが、どどっと、霊的な神殿の中央に座しているように感じることがある。

 こんな風に教えられる。組織に従うことで、エホバとイエスに従っていることを示すことができます。組織に忠節を示すことで、エホバとイエスに忠節を示していることを示すことができます。組織への感謝を深めましょう。エホバは組織をもちいておられます。組織で用いられるようになることは、なんと立派なことでしょうか。こんな風にものみの塔協会は教えます。

 これは、エホバの証人になってバプテスマを受けたばかりのときは顕著にはわからないけれど、奉仕の僕、長老、調整者、巡回監督と、特権の序列を上がっていくに従って強くなっていく。特権の序列を上がれば上がるほど、エホバやイエスから離れていってしまうというのに。

 少しづつ少しづつ組織崇拝へと導いていくやり方が、ものみの塔協会のやりかたに感じる。少しづつ少しづつ刷り込んでいけば気がつかない。うまくいっているうちは気がつかない。内部的には、よいことしか知らされないから、うまくいっているように感じる。長い期間にわたる少しづつのすり込みが、気づかないうちにすごい量になってくる。

 バプテスマをもし受けた兄弟・姉妹がいるのだったら、組織崇拝へ少しづつ導かれていくことに、本当に注意を払ったほうがいいよ。どうかイエスを通して、エホバを賛美してください。イエスが仲介者であって、エホバが神です。知らないうちに、組織、組織と口にするようになっていったら、危険な兆候だ。

 自分が組織崇拝をしていないと感じていたとしても、組織を守るために個人を排除するなら、それは組織崇拝だと思う。神と隣人のために、組織や自分の特権を犠牲にするなら、よい選択だと思う。

 組織は、まるで神のように振舞うことがある。特に長老になると、組織の指示が、エホバを越えて最高権威になってしまうから、それはもう神なんです。だから、神ではないものを神としているということは、悪霊を崇拝しているということなんだ。

 また組織に犠牲を差し出しているということは、偶像に対して犠牲を差し出しているということなんだ。エホバではなくって。

 だから「見える地上の組織」は悪霊であって偶像だ。だから「見える地上の組織」という悪霊からは、距離をとっておいたほうがいいと思う。「見える地上の組織」は、イエスだけを通してエホバを崇拝することを、すごく邪魔している。「見える地上の組織」には、霊的神殿の中央からでていってもらいたい。