ものみの塔研究考察「組織賛美のためだけに書かれた記事」

 前回と今回のものみの塔研究は、相当ひどい内容、組織崇拝、組織信仰に満ち溢れた回でしたので、これ以上、兄弟・姉妹が組織信仰、組織崇拝へと導かれないように、ちょっと集中的に記事を書いておこうと思います。

 今回のタイトルは「うみ疲れてはなりません」です。あまりに思いやりのないタイトルです。病気の人に、病気になってはなりませんとか、寝込んでいる人に、寝込んでいてはなりませんとか、風邪を引いている人に、風邪をひいてはなりませんとか、そういうニュアンスですね。

序文

 トップから組織信仰が満ち溢れる文章になっています。

広大な宇宙的組織の一員であることを考えるとき、わたしたちは畏怖の念に打たれます。
(ものみの塔2013年4月号 27p)

 もはやものみの塔協会は、キリスト教ではなくなってしまったのかもしれません。広大な宇宙の神秘に一体感を覚えて高揚する宗教なのかもしれないです。組織的な一員である一体感を感じて、それに気持ちよさを覚える宗教なのかもしれません。

 統治体の成員のだれが書かせて、だれが許可しているのかが気になりますね。執筆者も、こんなへんてこな記事の場合は、抵抗してもいいんじゃないかな。

 次の文章では、イエスの働きを、ものみの塔協会が決めてしまいます。

エスはどうでしょうか。エホバの組織の地上の部分が良いたよりを宣べ伝える業に特に注意を向け、その業を行う人たちを霊的に世話し、エホバの真の崇拝を促進するよう指導しています。ですからわたしたちは、エホバの組織を信頼するよう動かされるはずです。
(p27)

 前回の記事と今回の記事でいいたいことは、エホバやイエス・キリストという権威を使って、エホバの組織を崇拝させたいということだけです。結局ふたつの記事は、この意図のためだけに書かれていて、聖書の言葉は、この意図を正当化するためだけに、都合よく利用されているだけです。

 聖書にまったく書かれていないことを、イエスやエホバが言ったということにして、組織の権威を高めるという、悪辣な構成に、前回と今回の記事はなっています。組織に疑問を投げかけた人を、長老や巡回監督が弾圧するための記事です。組織という偽りの偶像に対して、僕たちはしっかりと身を構える必要があります。

 イエスを通した神への崇拝のために、組織という奇妙な偶像を退ける必要があります。統治体とものみの塔協会は、エホバの証人を馬鹿にして、聖書に書いていないことをいっても、気づかずに、ほいほいついてくるだろうと考えていると思います。兄弟・姉妹の善意をうまく利用しているのです。

 長老も小さな特権をつかまされ、うまく利用され、多くの人を組織崇拝に導いていることを自覚してください。

 組織賛美は続きます。

わたしたち各自は、この素晴らしい組織と歩調を合わせているでしょうか。(中略) 先週の記事では、エホバの組織が行っている素晴らしい業について考えました。
(p27)

 露骨に「素晴らしい組織」と言っていますね。もうこれは踏み絵なんです。ものみの塔協会は、組織を素晴らしいといわない人を締め出す準備に取り掛かったのかもしれません。心理的に圧迫をかけて、組織をよいといわない人を、追い出そうとしているのかもしれません。僕たちは冷静でいましょう。

 イエスの模範は、それほど大事でないということが、次の文章によく表れています。

エホバの組織が示す模範は、わたしたちが忍耐して神に仕え、熱意を保つ助けになります。
(p27)

 エホバの組織が示す模範について、聖書が一度たりとも語ったことがあるでしょうか。ものみの塔協会は、イエスやエホバを押しのけて、自分たちを神の座にすえようとしています。けれども、生み出している実は、非常に残念なものがたくさんあるので、だれもものみの塔協会の模範にならいたいとは思わないでしょう。

 僕たちは、視線をそらされずに、しっかりとイエス・キリストを思い、イエス・キリストの歩みを見ましょう。

 次の文章の「組織と歩調を合わせる」という考え方も非常に注意してください。

エホバの組織と歩調を合わせる上で役立つ五つの点を取り上げましょう。
(p27)

 ものみの塔協会は、エホバの組織を崇拝させたいのですが、それを露骨にはいえないので、「歩調を合わせる」という兄弟・姉妹が受け入れやすい毒を混ぜます。ですからこの文章は「組織崇拝する上で役立つ五つの点を取り上げましょう」という意味なので注意してください。

 いったい聖書のどこに「エホバの組織と歩調をあわせましょう」などという言葉がでてくるのでしょうか。ものみの塔協会の造語に、注意を向けさせる必然性がいったいどこにあるのでしょうか。それは、統治体とものみの塔協会が、自分たちが上にたって人を支配したいという欲望を満たすために過ぎません。

 兄弟・姉妹たち、長老たち、巡回監督たち、そろそろ組織思考をやめて、イエスと神のもとに帰りませんか。そのためには、ものみの塔協会が組織信仰を求めてきたときに、ノーと言えないといけません。また長老や巡回監督が兄弟・姉妹に組織信仰を求めてきたときに、ノーと言えないといけません。組織はほとんどどうでも良くて、神やイエスがより重要といえないといけません。

 組織を尊重することを求められたり、組織を神よりも上においたりするときに、「人間の支配者よりも神に従わなければなりません」という聖書の言葉をよく黙想するのがよいです。そうすれば、人への恐怖に打ち勝つことができると思います。